サポート
www.wikiquery.ja-jp.nina.az
経済学用語の 政府の失敗 とは異なります 失敗国家 しっぱいこっか 英 failed state 破綻国家 はたんこっか 或いは崩壊国家 ほうかいこっか 英 collapsed state とは 権力の弱体化によって政府が国家の構造 主権国家体制 を制御できなくなり 政府が果たすべき基本的な責務 例えば 1 正常に作動する法体系の維持 及び2 国民に対する電気 水道 教育 病院といった公共サービスの提供等 を果たせなくなっていると考えられる国のことである ただし 国家がどの程度機能不全になれば 失敗国家 と見なすかについては当事者によって異なっており 地政学的に重大な結果や悪影響を及ぼす可能性がある事から特定の国家を 失敗国家 と宣言する行為には議論の余地がある 定義 識別方法失敗国家について統一された見解はないが アメリカ合衆国のシンクタンクの一つである平和基金会 FFP は以下の通り定義している FFPは これらの症状によって国家の機能が低下し 一つまたは複数の危機によって深刻な影響を受ける国を2014年から脆弱国家 ぜいじゃくこっか 英 Fragile state と呼称している 定義 国家が有する 領域に対する物理的な統制の喪失 或るいは合法的な軍事力の独占 暴力の独占 の喪失 The loss of physical control of its territory or a monopoly on the legitimate use of force 集団の意思決定を下す為の正統な権限に対する侵害 The erosion of legitimate authority to make collective decisions 合理的な公共サービス 公益事業 の提供不能 An inability to provide reasonable public services 国際社会の正式な一員として他国と接触する能力 外交活動 の不能 The inability to interact with other states as a full member of the international community その他 またFFP以外では が 失敗国家を見分ける2つの簡単な基準として 警察官や兵士の給料をきちんと払えていない国 と 教師の給料をきちんと払っていない国 の2点を挙げている 特徴及びテロリストとの関係失敗国家にしばしば見られる特徴は 社会的 政治的もしくは経済的な破綻である 名目的に存在する政府は政治的 組織的に腐敗することで国内を統治する能力をほぼ喪失し 政府の正統性が弱体化すると共に政府と同等かそれ以上の権力を有する集団が誕生すると内戦状態に至る 政府の統治外にある地域を実効支配しているのは軍閥 warlord 等地域の有力者であり 彼らの持つ私兵集団の軍事力で支配力を行使している これらの中には 元は正規軍であったが兵士の給料の不払い等が続いた結果 駐屯地や部隊が私兵化した例も多い 中央の統制が及ばないので 地方ごとに有力者が勝手に独自の軍事組織を持ち その他にも大小様々な自警団や盗賊が出没する 政府に頼れなくなった民衆は自力救済のため 有力者に頼ったり自警団を結成するなどの行動を起こす もっとも 失敗国家の政府は一般に 国際的に国家主体と認められ徴税権やODA等の利権を持っているだけであり 実態は私兵組織と変わらない事が多い 例えば ソマリアのバーレ政権末期では 首都 モガディシオの大統領官邸を中心にした数百メートルの範囲にしか支配力が及ばなかった 失敗国家の国民生活は例外無く悪化する これは政府の無力 腐敗によって行政が機能しなくなり 警察 医療 電気 水道 交通 通信等の社会インフラストラクチャーが低下する為である 中でも治安は急速に悪化し 給料の遅配等により軍隊や警察では職場放棄やサボタージュが発生する 暴力装置たる兵士や警察官が 自ら犯罪を実行する事態が起こる この治安の悪化により 生産力と国民のモラルが低下する 農民が土地を捨てて難民化し飢餓が蔓延したり 略奪などが日常化したりする また 失敗国家は国際的なテロリストの隠れ場所となる これは 行政の機能不全やインフラストラクチャーの低下を受け 失敗国家内にテロリストを逮捕できるような出入国管理や警察力が存在しないためである 実例として アルカーイダは失敗国家の一つであるアフガニスタンに潜伏していた また 最近ではソマリアがアルカーイダの拠点となっているともされ アメリカ軍やエチオピア軍等による対テロ戦争も行われている 脆弱国家ランキング 旧 失敗国家ランキング 定量的なアプローチから国家の状態を診断するため アメリカのシンクタンクの一つである平和基金会 The Fund for Peace FFP は2006年 2005年度 から毎年 各国の状況を特定の指標によって数値化し ランキング化した結果を発表している 下記外部リンク参照 ランキング表は 発表開始から数年は名称を 失敗国家ランキング とされていたが 2014年から 脆弱国家ランキング Fragile States Index FSI に変更されている 評価対象国 FFPは 2005年度は75か国 2006年度は146か国 2013年度から2020年度までの間は178か国 2021年度以降は179カ国をランキングの評価対象国としている 評価の対象は国際連合 国連 加盟国であるが ミニ国家の15か国は評価に必要となる情報が十分にそろわない為に評価の対象外となっている なお 海外領土や自治領の扱いについてFFPは特に言及していないが 少なくともグリーンランドはデンマークの一部として扱われていない FFPは一部の国から国家承認を得ている国連非加盟の国 地域に関して 国際的な政治的地位が確定し 国連への加盟が承認されるまでFSIの評価対象国としない方針を採っており 具体例として台湾 Taiwan とコソボ Kosovo 及びパレスチナ領域 the Palestinian Territories を挙げている ただし FSIにおける実際の扱いは下記の4通りに分かれている 土地を占領している国家の一部としてデータを扱い 占領国の国名に地域名を追記する 2020年度以前のパレスチナ領域 国連非加盟国だがFSIで国として取り扱う 2020年度以降のパレスチナ領域 実効支配の現状に関係なく主権を有する国家が未定の地域として扱う 台湾 コソボ 西サハラ 独立前に属していた国の一部として扱う パレスチナ領域 台湾 コソボ 西サハラ以外の国連非加盟国 注意すべき国として イスラエルがある イスラエルはパレスチナ領域のうち東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区 ウェストバンク の半数以上を実効支配しており FFPは国際法が土地の統治責任を占領権力に委ねている点を理由に パレスチナ領域を主権の帰属先と関係なしに2020年度までイスラエルの評価の一部に含めていた そのため 2020年度以前のイスラエルは国名を イスラエル ウェストバンク Israel and West Bank とされ イスラエル本国とウェストバンクの加重平均値によって評価されていた この方式は2021年度から改められ FFPは新しい方式においてパレスチナ領域とイスラエルとを分けて評価するようになり イスラエルは イスラエル という国名でイスラエル本国のみのデータで評価されている なお FFPは特に言及していないが イスラエルの範囲を記した地図にゴラン高原の占領地も含めている 評価方法 各国を得点のカテゴリーごとに色で分類した図 2022年度版 持続可能 19 9点 持続可能 29 9点 安定 39 9点 安定 49 9点 安定 59 9点 要注意 低い 69 9点 要注意 要注意 79 9点 要注意 高い 89 9点 警報 警報 99 9点 警報 高い 109 9点 警報 非常に高い 120点満点 評価無し FFPは CAST と呼ばれる独自に開発した紛争評価の枠組みに基づいて各国の脆弱性を採点している 評価方法は 国家の統治が脆弱化する要因となる12の指標 Indicators をFFPが各10点満点の総計120点で採点し 点数が高い国ほど国家体制が 脆弱 または 失敗 であると評価する この指標は 2005年度から2013年年度までは失敗国家指標 The Failed States Index FSI 2014年度以降は脆弱国家指標 The Fragile States Index FSI と呼ばれている 12の指標は下記の通りであり それぞれ 結束 力 Cohesion C 経済 Economic E 政治 Political P 社会と分野横断 Social and Crosscutting S X のいずれかの分類に属する FFPは 各指標が考慮する問題点をホームページで公表している 各指標における考慮点の解説ページは下記の通り C1 安全保障装置の状態 C2 利己的 派閥的 なエリートの台頭 C3 不満分子の存在 E1 経済状況の悪化と貧困 E2 不均一な経済発展 E3 人材及び頭脳流出 P1 国家の正統性 P2 公共サービス P3 人権及び法の支配 S1 人口構成圧力の増大 S2 難民及び国内避難民の大量移動 X1 他の国家又は外部の主体の介入 各指標の得点を集計後 獲得した点数によって国家は下記のカテゴリーに区分される カテゴリー FSIの点数 下層ランク 2015年 識別色 2015年以降 識別色 2014年以前 警報 Alert 90 0 120 0 非常に高い Very high 110 120 高い High 100 109 9 警報 Alert 90 99 9 赤色 赤色要注意 Warning 60 0 89 9 高い High 80 89 9 要注意 Warning 70 79 9 低い Low 60 69 9 黄色 橙色 橙色安定 Stable 30 0 59 9 より少ない安定 Less stable 50 59 9 安定 Stable 40 49 9 より多い安定 More stable 30 39 9 緑色 黄色持続可能 Sustainable 0 0 29 9 持続可能 Sustainable 20 29 9 非常に持続可能 Very sustainable 0 19 9 青色 緑色評価無し Not assessed N A 灰色 灰色最新のランキング 各国のランキング 及び各国が獲得した指標ごとの点数は 2006年度版から年毎にFFPのホームページで公開されている また 英語版ウィキペディアにある List of countries by Fragile States Index では 最新版のランクと過去5年間との比較での総得点の動きを見ることができる 2023年度のランキングにおける最高位 即ち最も失敗した 脆弱な 国とされているのは7年振りのワーストとなったソマリア 1位 で総得点は111 9点である 逆に最下位 即ち最も安定した 持続可能性を有する 国とされているのは13年振りに最下位となったノルウェー 179位 で総得点は14 5点である 2006年度以降に最高位となった経験のある国はソマリア 8回 イエメン 4回 南スーダン 4回 スーダン 2回 の4か国で 逆にランキング最下位となった経験のある国はフィンランド 12回 とノルウェー 6回 の2か国である 2023年度のランキングをカテゴリー別に見ると 最も脆弱性が高いカテゴリー 警報 カテゴリーに属する国は30か国で 逆に持続可能性が最も高い 持続可能 カテゴリーに属する国は18か国だった 他のカテゴリーでは 要注意 カテゴリーに84か国 安定 カテゴリーに47か国が該当し 評価対象国の約6割が 要注意 カテゴリーに分類される結果となった 警報 カテゴリーの国々を国連による世界地理区分で分類すると ハイチ ベネズエラ アメリカ州 とウクライナ ヨーロッパ州 以外はいずれもアフリカ州かアジア州に位置する国であった 逆に 持続可能 カテゴリーの国々は シンガポール オーストラリア ニュージーランド カナダ以外は ヨーロッパ州に位置する国で シンガポール以外は 西洋 に属すると考えられる国が該当した 主要国のランキングを見ると G20参加国は下記の表の通りである G7参加国は軒並み下位ではあるものの ドイツ カナダ フランス以外は 持続可能 ではなく 安定 に分類されている また G7以外の国々は順位差が激しく 分類も 警報 に近い 要注意 から 持続可能 まで幅広く分類されている 国名 順位 点数 カテゴリー 大州 備考アメリカ合衆国 141 45 3 安定 アメリカ州 国連安保理常任理事国 G7参加国 G7参加国では最上位アルゼンチン 139 46 4 安定 アメリカ州イギリス 148 41 9 安定 ヨーロッパ州 国連安保理常任理事国 G7参加国 欧州連合 EU 脱退後は点数が上昇傾向イタリア 146 42 6 安定 ヨーロッパ州 G7参加国 欧州連合 EU 加盟国インド 73 74 1 要注意 アジア州インドネシア 98 65 6 要注意 アジア州 東南アジア諸国連合 ASEAN 加盟国オーストラリア 168 22 0 持続可能 オセアニア州カナダ 173 18 9 持続可能 アメリカ州 G7参加国 G7 G20参加国では最下位 かつアメリカ州で最も安定した国サウジアラビア 100 65 3 要注意 アジア州 大韓民国 159 31 5 安定 アジア州 東アジアで2番目に安定した国 アジア州ではシンガポール 日本に次いで3番目に安定した国 中国 101 65 1 要注意 アジア州 国連安保理常任理事国 台湾問題を抱える FSIでは台湾を主権帰属先が未定の地域として扱っているドイツ 166 24 6 持続可能 ヨーロッパ州 G7参加国 欧州連合 EU 加盟国トルコ 52 81 2 要注意 アジア州 G20参加国で最も脆弱な国日本 161 30 5 安定 アジア州 G7参加国 東アジアで最も安定した国 アジア州ではシンガポールに次いで2番目に安定した国 ブラジル 71 74 5 要注意 アメリカ州フランス 162 28 8 持続可能 ヨーロッパ州 国連安保理常任理事国 G7参加国 欧州連合 EU 加盟国南アフリカ共和国 78 72 0 要注意 アフリカ州メキシコ 85 69 8 要注意 アメリカ州ロシア 53 80 7 要注意 ヨーロッパ州 国連安保理常任理事国 旧ソビエト連邦構成国 元主要国首脳会議参加国 参加資格停止中 G7参加国を除く欧州連合 EU 加盟国は以下の通り 全ての国が 持続可能 または 安定 に分類されているものの 中には 要注意 に近い 安定 の国もある 国名 順位 点数 カテゴリー 大州 備考キプロス 120 57 0 安定 アジア州 欧州連合 EU 加盟国の中で最も脆弱な国 キプロス問題で国内の一部が北キプロスとして分離 ギリシャ 123 55 1 安定 ヨーロッパ州 2010年からギリシャ経済危機が発生 ルーマニア 129 53 0 安定 ヨーロッパ州 ブルガリア 131 51 8 安定 ヨーロッパ州 ハンガリー 135 48 8 安定 ヨーロッパ州クロアチア 136 48 7 安定 ヨーロッパ州ポーランド 142 45 2 安定 ヨーロッパ州スペイン 144 43 5 安定 ヨーロッパ州 ラトビア 145 43 3 安定 ヨーロッパ州 バルト三国 チェコ 151 40 2 安定 ヨーロッパ州 リトアニア 152 39 4 安定 ヨーロッパ州 バルト三国 エストニア 153 38 6 安定 ヨーロッパ州 バルト三国 旧ソビエト連邦構成国で最も安定した国 スロバキア 155 37 8 安定 ヨーロッパ州 旧ユーゴスラビアを除く東ヨーロッパで最も安定した国マルタ 158 33 0 安定 ヨーロッパ州ベルギー 160 31 4 安定 ヨーロッパ州スロベニア 163 27 3 持続可能 ヨーロッパ州 旧ユーゴスラビアで最も安定した国 旧東側諸国で唯一 持続可能 カテゴリーに属する国ポルトガル 164 25 7 持続可能 ヨーロッパ州 南ヨーロッパで最も安定した国 オーストリア 167 24 4 持続可能 ヨーロッパ州オランダ 169 21 0 持続可能 ヨーロッパ州 スウェーデン 170 20 6 持続可能 ヨーロッパ州アイルランド 171 19 5 持続可能 ヨーロッパ州ルクセンブルク 171 19 5 持続可能 ヨーロッパ州 デンマーク 174 17 9 持続可能 ヨーロッパ州 フィンランド 177 16 0 持続可能 ヨーロッパ州 ランキング最下位になった経験が最多 12回 の国 G20参加国と欧州連合 EU 加盟国を除く旧ソビエト連邦構成国は以下の通り バルト三国以外はほぼ全てが 要注意 カテゴリーとなっており ウクライナはヨーロッパ州で唯一 警報 カテゴリーに属している 国名 順位 点数 カテゴリー 大州 備考 ウクライナ 18 95 9 警報 ヨーロッパ州 ヨーロッパ州で最も脆弱な国 2014年 独立国家共同体 CIS から脱退 2014年からヨーロッパ唯一の紛争が継続し 2022年にはロシア連邦軍またはそれらの関連組織による侵略戦争や侵略行為が始まる キルギス 69 75 6 要注意 アジア州タジキスタン 72 74 2 要注意 アジア州アゼルバイジャン 76 72 7 要注意 アジア州 ナゴルノ カラバフ戦争で国内の一部がアルツァフ共和国として分離ジョージア 79 71 9 要注意 アジア州 2008年 独立国家共同体 CIS から脱退 ベラルーシ 84 69 9 要注意 ヨーロッパ州 ヨーロッパ州で唯一の死刑存置国アルメニア 93 67 5 要注意 アジア州モルドバ 94 67 4 要注意 ヨーロッパ州ウズベキスタン 95 66 8 要注意 アジア州トルクメニスタン 104 64 5 要注意 アジア州カザフスタン 111 60 6 要注意 アジア州 G20参加国を除く東南アジア諸国連合 ASEAN 加盟国は以下の通り 国名 順位 点数 カテゴリー 大州 備考ミャンマー 10 102 9 警報 アジア州 東南アジアで最も脆弱な国 1948年から少数民族との内戦が継続中 2021年2月のクーデター以降は軍事政権と民主派勢力による武力衝突も始まる カンボジア 54 80 3 要注意 アジア州フィリピン 61 77 8 要注意 アジア州ラオス 70 74 7 要注意 アジア州タイ 91 68 0 要注意 アジア州 ベトナム 118 58 3 安定 アジア州マレーシア 124 55 0 安定 アジア州ブルネイ 125 54 7 安定 アジア州シンガポール 165 25 5 持続可能 アジア州 アジア州で最も安定 かつ 持続可能 カテゴリーに属する唯一の国 また 上記以外の国のランキングを見ると 以下のようにそれぞれランクされている 国名 順位 点数 カテゴリー 大州 備考ソマリア 1 111 9 警報 アフリカ州 アフリカ州で最も脆弱 かつランキング最高位になった経験が最多 8回 の国 1988年からソマリア内戦が継続し ソマリランドが分離状態にあるイエメン 2 111 9 警報 アジア州 アジア州で最も脆弱 かつランキング最高位になった経験が4回ある国 2015年からイエメン内戦が継続中南スーダン 3 108 5 警報 アフリカ州 ランキング最高位になった経験が4回ある国 2013年から2020年にかけて南スーダン内戦が発生 コンゴ民主共和国 4 107 2 警報 アフリカ州 第二次コンゴ戦争によって600万人以上が死亡した シリア 5 107 1 警報 アジア州 2011年からシリア内戦が継続中アフガニスタン 6 106 6 警報 アジア州 1978年から2021年にかけてアフガニスタン紛争が発生 2021年以降ターリバーンが権力を掌握するも 国連加盟国から政府承認を得られずスーダン 7 106 2 警報 アフリカ州 ランキング最高位になった経験が2回ある国 2003年から2020年にかけてダルフール紛争が発生 2023年から内戦が継続中ハイチ 10 102 9 警報 アメリカ州 アメリカ州で最も脆弱な国ジンバブエ 16 96 9 警報 アフリカ州 独裁者の恣意的な国政運営で21世紀に経済が壊滅状態となったイラク 27 91 4 警報 アジア州 イラク戦争によるバアス党政権崩壊後 宗教紛争 民族紛争が絶えないベネズエラ 29 90 5 警報 アメリカ州 21世紀に入ってから経済政策の失敗によるハイパーインフレーション ベネズエラ危機 が慢性化し 経済難民の流出が続くスリランカ 30 90 3 警報 アジア州 無計画なインフラ投資やCOVID 19の世界的流行 ウクライナ問題を契機とした主要産業の悪化により 英語版 が発生し 反政府運動で大統領が国外逃亡に至る パレスチナ 34 87 9 要注意 アジア州 パレスチナ問題でイスラエルと対立 朝鮮民主主義人民共和国 37 87 0 要注意 アジア州 東アジアで最も脆弱な国 強力な個人崇拝と国際社会の制裁が続くイラン 40 85 4 要注意 アジア州 イラン革命以降米国やイスラエルと敵対 イスラム革命防衛隊が各地の紛争に関与し 米国からテロ支援国家の指定を受けるソロモン諸島 56 79 6 要注意 オセアニア州 オセアニア州で最も脆弱な国ホンジュラス 56 79 6 要注意 アメリカ州 カリブ海地域を除く中央アメリカで最も脆弱な国エスワティニ 58 79 1 要注意 アフリカ州 事実上の絶対王政下で権力の腐敗が進むパプアニューギニア 59 78 1 要注意 オセアニア州 オセアニア州で2番目に脆弱な国東ティモール 63 77 5 要注意 アジア州 東南アジアの独立国家で唯一 ASEANに加盟していない国 モロッコ 90 68 2 要注意 アフリカ州 西サハラ問題でサハラ アラブ民主共和国 ポリサリオ戦線 やアルジェリアと対立 FSIでは西サハラを主権帰属先が未定の地域として扱っているセルビア 92 67 9 要注意 ヨーロッパ州 コソボ地位問題が未解決のためコソボ共和国の独立を承認していない FSIではコソボを主権帰属先が未定の地域として扱っている キューバ 117 59 5 安定 アメリカ州 2015年7月20日にアメリカ合衆国と国交回復ボツワナ 122 55 3 安定 アフリカ州 アフリカ大陸で最も安定した国セーシェル 128 53 3 安定 アフリカ州 アフリカ州 アフリカ大陸を除く ではモーリシャスに次いで2番目に安定している国パナマ 136 48 7 安定 アメリカ州 カリブ海地域を除く中央アメリカで2番目に安定した国バルバドス 140 45 4 安定 アメリカ州 カリブ海地域で最も安定している国イスラエル 143 44 1 安定 アジア州 パレスチナ問題でパレスチナ国や一部のイスラム国家と対立 チリ 147 42 2 安定 アメリカ州 南アメリカで2番目に安定した国カタール 149 40 5 安定 アジア州 西アジア 中東 で2番目に安定した国コスタリカ 150 40 4 安定 アメリカ州 中央アメリカで最も安定した国モーリシャス 154 38 0 安定 アフリカ州 アフリカ州 アフリカ大陸を除く で最も安定した国アラブ首長国連邦 156 37 0 安定 アジア州 西アジア 中東 で最も安定した国ウルグアイ 157 34 4 安定 アメリカ州 南アメリカで最も安定した国スイス 175 17 8 持続可能 ヨーロッパ州 欧州自由貿易連合 EFTA 加盟国ニュージーランド 176 16 7 持続可能 オセアニア州 オセアニア州で最も安定した国アイスランド 178 15 7 持続可能 ヨーロッパ州 欧州自由貿易連合 EFTA 加盟国 ノルウェー 179 14 5 持続可能 ヨーロッパ州 ヨーロッパ州で最も安定した国 欧州自由貿易連合 EFTA 加盟国 FSIから見える日本の脆弱性 失敗状態 最新版 2023年度 のFSIにおいて 日本は179位中の161位で総得点は30 5点だった 過去の得点と比較すると 2022年度 前年度 に対し 0 5点 2018年度 5年前 に対し 4 0点 2013年度 10年前 に対し 5 6点となっている 日本の順位は前年 161位 と順位が変わらず G7諸国の中では4番目に安定した国になっている この数値は 安定 カテゴリーの より多い安定 ランクに属するもので 同じランクに属する他の国は点数が低い順にベルギー 韓国 マルタ ウルグアイ アラブ首長国連邦 スロバキア モーリシャス エストニア リトアニアの9か国ある 日本はフランス 28 8点 とベルギー 31 4点 の間に位置しているが フランスが 持続可能 カテゴリーに属するため同ランクの中で最下位となっている また FSIランキングの首位 ソマリア と最下位 ノルウェー の点数と比較すると ソマリアに対し 80 7点 ノルウェーに対し 16 0点となっている 日本は2006年度から2008年度までFSIの総合得点が30点未満の 持続可能 カテゴリーに属し 最も総得点が低かったのは2006年度の28 0点だった だが リーマン ショックの影響から2009年度以降は総合得点が30点以上となり 持続可能 の1ランク下の 安定 カテゴリーに属することになった 更に 2012年度は東日本大震災の影響により総得点が過去最高の43 5点 前年比 12 5点 を記録し G7の中でカナダに次いで2番目に安定した国からイタリアに次いで2番目に脆弱性が高い国に2017年度まで転落した 翌2013年度に得点は36 1点 前年比 7 4点 にまで減少し 熊本地震の影響を受けた2017年度を除き 2014年度以降は点数が緩やかに減少しつつある 最新版 2023年度 における各指標の値 及び前年度からの点数の変化 括弧 内に記載 は下記の通りである また参考として 5年前 10年前 及び総合的に最も安定していた2006年度の数値と最新版との比較 括弧内に記載 も併記している 日本の脆弱国家指標 FSI 指標 最新版 2023年度 5年前 2018年度 10年前 2013年度 最も安定 2006年度 C1 安全保障装置の状態 1 5点 前年比 0 1 9 最新比 0 4 1 7 最新比 0 2 1 0 最新比 0 5 C2 利己的 派閥的 なエリートの台頭 2 6点 前年比 0点 2 6 最新比 0 2 6 最新比 0 1 3 最新比 1 3 C3 不満分子の存在 1 9点 前年比 0 3点 3 4 最新比 1 5 3 8 最新比 1 9 3 8 最新比 1 9 E1 経済状況の悪化と貧困 3 5点 前年比 0 1点 3 8 最新比 0 3 3 7 最新比 0 2 2 6 最新比 0 9 E2 不均一な経済発展 2 9点 前年比 0 5点 1 3 最新比 1 6 1 8 最新比 1 1 2 5 最新比 0 4 E3 人材及び頭脳流出 2 7点 前年比 0 2点 3 5 最新比 0 8 2 0 最新比 0 7 2 0 最新比 0 7 P1 国家の正統性 0 3点 前年比 0 1点 0 9 最新比 0 6 2 2 最新比 1 9 1 8 最新比 1 5 P2 公共サービス 1 8点 前年比 0 3点 1 9 最新比 0 1 2 5 最新比 0 7 1 0 最新比 0 8 P3 人権及び法の支配 2 8点 前年比 0 1点 3 1 最新比 0 3 3 0 最新比 0 2 3 0 最新比 0 2 S1 人口構成圧力の増大 5 9点 前年比 0 3点 4 5 最新比 1 4 5 4 最新比 0 5 4 0 最新比 1 9 S2 難民および国内避難民の大量移動 2 6点 前年比 0 3点 4 1 最新比 1 5 3 7 最新比 1 1 1 0 最新比 1 6 X1 他の国家又は外部の主体の介入 2 0点 前年比 0 3点 3 5 最新比 1 5 3 7 最新比 1 7 4 0 最新比 2 0 総得点数 30 5点 前年比 0 5点 34 5点 最新比 4 0 36 1 最新比 5 6 28 0 最新比 2 5 前年と比較した場合 12個ある指標は S1 人口構成圧力の増大 が10点満点の半数 5 0点 以上 それ以外では E1 経済状況の悪化と貧困 の指標が満点の凡そ1 3にあたる3 4点以上となっている 状態の悪い 点数が多い 指標のワースト3は 1位が S1 人口構成圧力の増大 の5 9点 2位は E1 経済状況の悪化と貧困 の3 5点 3位は E2 不均一な経済発展 の2 9点であった 前年の点数と比較すると 2つの指標が悪化し 8つの指標が改善し 2つの指標が変化無しだった 変動幅が最も大きかったのは E2 不均一な経済発展 の 0 5点であった 5年前と比較した場合 最新版と過去のFSIを比較すると 5年前 2018年度 と比べた場合 FSI総得点は 4 0点改善している 指標ごとに見ると 2つの指標が悪化し 9つの指標が改善し 1つの指標が変化無しだった 最も悪化した指標は E2 不均一な経済発展 で 1 6点上がっている 2番目は S1 人口構成圧力の増大 で 1 4点上がっている 逆に最も改善した指標は S2 難民および国内避難民の大量移動 S2 難民および国内避難民の大量移動 X1 他の国家又は外部の主体の介入 の 1 5点で 2番目は C3 不満分子の存在 で 0 8点となっている 10年前と比較した場合 10年前 2013年度 と比べた場合 総得点は 5 6点改善している 指標ごとに見ると 3つの指標が悪化し 8つの指標が改善し 1つの指標が変化無しだった 最も悪化した指標は E2 不均一な経済発展 で 1 1点 2番目は E3 人材及び頭脳流出 で 0 7点それぞれ上がっている 逆に最も改善した指標は C3 不満分子の存在 P1 国家の正統性 で 1 9点で 2番目は X1 他の国家又は外部の主体の介入 で 1 7点 3番目は S2 難民および国内避難民の大量移動 の 1 1点となっている 最も安定した年度 2006年度 と比較した場合 リーマンショックや東日本大震災が発生する前で総得点が最も低かった2006年度と最新版を比較すると FSI総得点は 2 5点悪化している 指標ごとに見ると 8つの指標が悪化し 4つの指標が改善した 1 0点以上の変動は 悪化した指標で3つ 改善した指標で3つあった 最も悪化した指標は S1 人口構成圧力の増大 で 1 9点となっている 以下 2番目は S2 難民および国内避難民の大量移動 の 1 6点 3番目は C2 利己的 派閥的な エリートの台頭 で 1 3点それぞれ悪化した 逆に最も改善した指標は X1 他の国家又は外部の主体の介入 で 2 0点改善されている その次に C3 不満分子の存在 が 1 9点 3番目に P1 国家の正統性 が 1 5点改善されている FSIの統計をまとめると 下記の2点が言える 2011年度以外は常に点数が4 0点以上と高くなっている S1 人口構成圧力の増大 中でも持続可能な人口増加率 が慢性的に日本の抱えている脆弱性である リーマン ショック 東日本大震災 コロナウイルス感染症2019流行の影響から2010年度以降 2020年度を除いて点数が3 4点以上となっている E1 経済状況の悪化と貧困 が 国家が現実に対応しきれていない脆弱性である 各年のトップ20 順位 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 順位1 コートジボワール スーダン 2 スーダン 0 ソマリア 2 ソマリア 0 ソマリア 0 ソマリア 0 ソマリア 0 ソマリア 0 南スーダン 3 南スーダン 0 ソマリア 1 南スーダン 1 南スーダン 0 イエメン 2 イエメン 0 イエメン 0 イエメン 0 ソマリア 1 12 コンゴ民主共和国 コンゴ民主共和国 0 イラク 2 スーダン 1 ジンバブエ 1 チャド 2 チャド 0 コンゴ民主共和国 2 コンゴ民主共和国 0 ソマリア 1 ソマリア 0 南スーダン 1 ソマリア 1 ソマリア 0 ソマリア 0 ソマリア 0 ソマリア 0 ソマリア 0 イエメン 1 23 スーダン コートジボワール 2 ソマリア 4 ジンバブエ 1 スーダン 1 スーダン 0 スーダン 0 スーダン 0 スーダン 0 中央アフリカ 6 中央アフリカ 0 中央アフリカ 0 中央アフリカ 0 イエメン 1 南スーダン 2 南スーダン 0 シリア 1 シリア 0 南スーダン 1 34 イラク イラク 0 ジンバブエ 1 チャド 1 チャド 0 ジンバブエ 2 コンゴ民主共和国 1 チャド 2 南スーダン 0 コンゴ民主共和国 2 スーダン 1 スーダン 0 イエメン 1 シリア 2 シリア 0 シリア 0 南スーダン 1 南スーダン 0 コンゴ民主共和国 2 45 ソマリア ジンバブエ 10 チャド 1 イラク 3 コンゴ民主共和国 1 コンゴ民主共和国 0 ハイチ 6 ジンバブエ 1 チャド 1 スーダン 2 コンゴ民主共和国 1 イエメン 2 スーダン 1 中央アフリカ 2 コンゴ民主共和国 1 コンゴ民主共和国 0 コンゴ民主共和国 0 中央アフリカ 1 シリア 2 56 シエラレオネ チャド 1 コートジボワール 3 コンゴ民主共和国 1 イラク 1 アフガニスタン 1 ジンバブエ 2 アフガニスタン 1 イエメン 2 チャド 1 チャド 0 シリア 3 シリア 0 コンゴ民主共和国 1 中央アフリカ 1 中央アフリカ 0 中央アフリカ 0 コンゴ民主共和国 1 アフガニスタン 2 67 チャド ソマリア 2 コンゴ民主共和国 5 アフガニスタン 1 アフガニスタン 0 イラク 1 アフガニスタン 1 ハイチ 2 アフガニスタン 1 アフガニスタン 0 イエメン 1 チャド 1 コンゴ民主共和国 1 スーダン 2 チャド 1 チャド 0 チャド 0 スーダン 1 スーダン 0 78 イエメン ハイチ 2 アフガニスタン 2 コートジボワール 2 中央アフリカ 2 中央アフリカ 0 中央アフリカ 0 イエメン 5 ハイチ 1 イエメン 2 アフガニスタン 1 コンゴ民主共和国 3 チャド 1 チャド 0 スーダン 1 スーダン 0 スーダン 0 アフガニスタン 1 中央アフリカ 3 89 リベリア パキスタン 25 ギニア 2 パキスタン 3 ギニア 2 ギニア 0 イラク 2 イラク 0 中央アフリカ 1 ハイチ 1 シリア 7 アフガニスタン 1 アフガニスタン 0 アフガニスタン 0 アフガニスタン 0 アフガニスタン 0 アフガニスタン 0 チャド 2 チャド 0 910 ハイチ アフガニスタン 1 中央アフリカ 3 中央アフリカ 0 パキスタン 1 パキスタン 0 コートジボワール 2 中央アフリカ 2 ジンバブエ 5 パキスタン 3 ギニア 2 ハイチ 1 イラク 1 ジンバブエ 4 ジンバブエ 0 ジンバブエ 0 ジンバブエ 0 ミャンマー 13 ハイチ 1 1011 アフガニスタン ギニア 5 ハイチ 3 ギニア 2 コートジボワール 3 ハイチ 1 ギニア 2 コートジボワール 1 イラク 2 ジンバブエ 1 ハイチ 2 イラク 1 ハイチ 1 イラク 1 ギニア 2 ブルンジ 4 エチオピア 10 ハイチ 2 エチオピア 2 1112 ルワンダ リベリア 3 パキスタン 3 バングラデシュ 4 ハイチ 2 コートジボワール 1 パキスタン 2 ギニア 1 コートジボワール 1 ギニア 2 イラク 1 ギニア 2 ギニア 0 ハイチ 1 ハイチ 0 カメルーン 4 ナイジェリア 2 ギニア 2 ミャンマー 2 1213 北朝鮮 中央アフリカ 7 北朝鮮 1 ミャンマー 2 ミャンマー 0 ケニア 1 イエメン 2 パキスタン 1 パキスタン 0 イラク 2 パキスタン 3 ナイジェリア 3 ナイジェリア 0 ギニア 1 イラク 2 ハイチ 1 ハイチ 0 エチオピア 2 マリ 1 1314 コロンビア 北朝鮮 1 ミャンマー 4 ハイチ 3 ケニア 12 ナイジェリア 1 ナイジェリア 0 ナイジェリア 0 ギニア 2 コートジボワール 2 ギニア 2 パキスタン 1 ジンバブエ 3 ナイジェリア 1 ナイジェリア 0 ナイジェリア 0 img, ウィキペディア、ウィキ、本、library、論文、読んだ、ダウンロード、自由、無料ダウンロード、mp3、video、mp4、3gp、 jpg、jpeg、gif、png、画像、音楽、歌、映画、本、ゲーム、ゲーム、モバイル、電話、Android、iOS、Apple、携帯電話、Samsung、iPhone、Xiomi、Xiaomi、Redmi、Honor、Oppo、Nokia、Sonya、MI、PC、ウェブ、コンピューター