外国地名および国名の漢字表記一覧(がいこくちめいおよびこくめいのかんじひょうきいちらん)では、世界の主要な地名(ただし、漢字文化圏の地名を除く)および国名の漢字表記について概説し、日本語の漢字を中心とする代表的な用例の一覧表を掲載する。一覧表の注意事項については、凡例を参照。
概説
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漢字文化圏内の様相
漢字表記の標準化について、別地域で異なる表記が用いられている場合の統一は困難であり、いずれかの表現を徐々に他へと伝播させるしか手段はない。世界的には中国本土のメディアによる影響が増しているため、BBC中国などの華僑メディアにも本土の漢字表記が広まっている。
中国:漢名と漢訳の発祥
漢字以外の文字を持たない中国では古来、外国の地名はすべて漢字で書き表されてきた。たとえば「波斯」「天竺」のように、古くから中国に知られていた地名、およびインド、朝鮮、東南アジア諸国など、主にアジアを中心とする外国の地名は歴史書などに記録が残る。
明末には、世界地図『坤輿万国全図』(1602年)を著したマテオ・リッチや、世界地理書『』(1623年)を著したジュリオ・アレーニら、カトリック宣教師によって漢文で書かれた西洋地理書(前期漢訳洋書)により、主にヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカの地名が新たに漢訳され、中国語における西洋地名の漢字表記に大きな影響を与えた。また、清代にプロテスタント宣教師ロバート・モリソンが著した『』三部(1815年-1822年)をはじめとする後期漢訳洋書の影響も大きかった。
しかし、外来の地名の漢訳方法に関して、定められた基準のなかった時代にあっては、同一地名に対して複数の漢訳表記がなされる事例も多く、外国地名の漢字表記は多種多様なものが混在していた。そのような外来名の表記の不統一による混乱を解消するため、19世紀以来、西洋人宣教師と中国人自身の手により、努力が重ねられた。その中で、外国地名についても、個別的な表記とならざるを得ない意訳を避け、表記の統一的な基準を定めることが可能な音訳を優先して使用するよう推奨されてきた。たとえば、意訳地名の「新堡」(ニューカッスル)と「白山」(モンブラン)はそれぞれ、「紐卡斯爾」や「蒙布朗」のような音訳地名に取って代わられた。特に、1924年に刊行された『標準漢訳外国人名地名表』は、現代中国語における外国地名の表記の標準化において重要な位置を占めている。ただし、音訳優先とされながらも、「牛津」「地中海」「中東」のような、現在も安定して用いられている意訳地名も存在する。
1950年代初頭、新華社通信は世界の人名・地名について翻訳を開始し、1960年代には当時の首相である周恩来によって新華社が翻訳担当となるように指示がなされた。
日本:漢訳の受容と変容
日本は遣隋使を送る以前より、中国・朝鮮を通して海外の知識を得ることが多く、漢籍に記載された漢名および漢訳の地名がそのまま日本語の中に取り入れられた。日本人は万葉仮名を経て仮名文字を編み出したが、16世紀に南蛮人が渡来する頃まで、取り扱う外来の地名は漢語の地名が主であった。
江戸初期に前述の『坤輿万国全図』などが日本にも伝わり、新しい漢訳地名の影響を大きく受けた。新井白石『采覧異言』(1713年)および『西洋紀聞』(1715年)も、同図を参考にして完成されたとされる。中国語からの借用表記とは別に、長崎通詞などの蘭学者が直接西洋音に触れて漢字音訳した地名表記も生まれた。また、日本語では外来の語彙の音訳用字としては仮名文字があるので、外国地名は必ずしも漢字のみで表記されてきたわけではない。たとえば、ドイツの国名の事例では、漢字表記の「度逸都蘭土」よりも仮名表記の「どいちらんと」の方が初出年代が早く、類似する仮名表記は100年以上使用された。
田野村 (2020)は、日本語では仮名文字を使用すれば十分だったにもかかわらず、外国地名をわざわざ中国語風に漢字で音訳表記していた動機について、学術的な文章では専門用語は中国風に漢字(真名)で書きたいという心理を背景とする、日本人の衒学趣味によるものであろうと論評している。孫 (1999)は、『和蘭風説書集成』に収録されている17世紀後期の風説書には「ヱゲレス國」「イスパニヤ」「イタリヤ國」「フランス人」などの表記が出現することから、西洋の国名のカタカナ表記は、その頃には既に(少なくとも幕府内では)ほぼ定着していたとする見解を述べている。ただし、横田 (2019)によれば、江戸時代の大部分の日本人にとっては、外国地名も漢字で書くべきだと考えられていたようである。
漢字からカナへ
外国地名の漢訳表記を中国語から借用したり、中国語になければ独自に漢字表記を創作したりする慣習は、江戸時代から明治まで続いた。特に、幕末・明治初期には、西洋諸国との人の往来が頻繁になるとともに、外国地名を読み書きする機会も増加し、当時の知識人たちの間で漢語的表現が流行したことも相まって、多様な外国地名の漢字表記が編み出された。
混在した漢字表記の規範を示そうと、「原典表記」とするべき中国語の漢訳表記を多く紹介した地名人名の漢訳字典が、明治の初年に出版された。一方、文部省は、外国地名のカタカナ表記の規範となる「外国地名及人名取調」を、1902年(明治35年)に『官報』5811号付録で示している。
明治後期から大正期にかけて、カナ表記も徐々に普及し、外国地名を漢字で書き表す習慣は次第に衰退していった。外国地名表記の漢字からカナへの転換は、大正、昭和と段階的に進められた、国の漢字制限政策の推進とほぼ軌を一にしている。特に、地理の国定教科書は、その普及を実行するための媒体となった。
大正期の常用漢字表発表後の1925年頃には、漢字表記に代わってカナ表記が優勢になり、昭和期の当用漢字表の告示(1946年)以後は、「欧州」「英国」「豪州」「真珠湾」「米国」など、一部の慣用表記を残して、漢字表記のほとんどは日本社会から姿を消した。
現代日本語では、外国地名は多くの場合、現地読みを写し取って、表音文字のカタカナで表記される一方、漢字表記に関しては、「欧」「英」「米」のような音訳地名の略称と、「太平洋」「真珠湾」「金門海峡」「喜望峰」のような意訳地名が、いずれも漢字音で読まれる点を共通項として生き延びているのみである。
このような漢字表記の廃れた現下の言語環境を反映してか、日本漢字能力検定では当て字に関する問題の一部として、1級の試験問題で外国地名の漢字表記の読みを答えさせる問が出題される。
朝鮮:漢字語地名の影響と表記の変化
画像外部リンク | |
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韓国の新聞見出しにおける外国国名表記 NAVERニュースライブラリより閲覧 | |
![]() 見出しの韓・露・日(韓国・ロシア・日本)は漢字。 | |
![]() 見出しの미・일・중・라(アメリカ・日本・中国・ロシア)はハングル。 | |
![]() 見出しの中・美(中国・アメリカ)は漢字、라(ロシア)はハングル。 |
韓国においては、外国地名はハングル表記が原則になっているが、「韓美」など、熟語における略称に漢字表記が使用されている。詩人のイ・ジェウクが2010年に著したところによると、漢字語由来の国名は漢字表記(漢字ハングル混じり文)からハングル表記に置き換わりつつある。
なお、北朝鮮では、漢字の使用を廃止しており、現地の発音によるハングル表記を原則としている。
李氏朝鮮時代・大韓帝国時代
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朝鮮初の世界地理書である『』(1614年)には、西洋の「南番国」(オランダ)「永結利国」(イギリス)「欧羅巴国」(イタリア)を含む外国地名が漢字表記で記録されている。しかし、日本の『采覧異言』が漢字表記に振り仮名を附したこととは対照的に、『芝峰類説』ではハングルによる読み方が付与されていない。金 (1996)は、17世紀の韓国の学者が漢文・漢字重視およびハングル軽視の姿勢であった影響を指摘しており、時代が下った『地球前後図』(1834年)においても、「意大思亜」「亜墨里加」のような地名に読みが振られていない。その結果、漢字表記を朝鮮語の漢字音で呼称する習慣がついた。たとえば「和蘭」(Oranda) については、日本では「ワラン」とは読まずに振り仮名に従い「オランダ」と読むところを、朝鮮では「화란」(hwaran)と読み、漢字語の影響によって原音から大きく異なるハングル表記が生まれている。
韓国
かつては外国地名は漢字で表記することが一般的であったが、現在はハングル表記が原則になっている。一方で「韓美」「佛語」など熟語における略称に、現在も漢字表記が使用されている。
イ・ジェウクは、2010年時点で韓国において使用されている漢字語由来の国名について、日本《일본(日本)》、中国《중국(中國)》、台湾《대만(臺灣)》、アメリカ《미국(美國)》、イギリス《영국(英國)》、イタリア《이태리(伊太利)》、インド《인도(印度)》、オーストラリア《호주(濠洲)》、タイ《태국(泰國)》、ドイツ《독일(獨逸)》、南アフリカ共和国《남아공(南阿共)》を挙げている。これらの地名も、表記用字が漢字からハングルへと置き換わりつつある。このうち、미국(美国、mikuk)や독일(独逸、tokil)のような単語は、漢字語の影響で原音から大きく異なるハングル表記となっている。
なお、ハングル表記についても、漢字語由来から英語由来のものに変化した事例があり、イ・ジェウクは日露戦争の呼称表記について、1904年当初は
- 「노일전쟁(露日戰爭)」《노서아(露西亜)と일본(日本)の頭文字 + 전쟁(戦争)》
と表記されたのが、2010年時点では
- 「러일전쟁」《러시아 (Russia) と일본(日本)の頭文字 + 전쟁(戦争)》
と、「ロシア」を表すハングル表記が変化していることを指摘した。加えて、同様に変化した12の国名・地名も挙げている。
北朝鮮
独立直後、北朝鮮には漢字廃止論と漢字制限論とが存在した。北朝鮮の国語学者である박상준(パク・サンジュン)は漢字制限論を掲げ、まず人名・地名・動植物名・天文用語・地理用語・身体名称・親戚名称などの漢字語を朝鮮語に直さなければならないと述べている。しかし、漢字廃止論に軍配が上がったことから、1949年3月に漢字の使用は全面的に廃止されており、チョソングルのみが使用されている。
台湾・香港・マカオ
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中国、香港、マカオおよび台湾の間では、それぞれの物理的距離のために翻訳方法が統一されておらず、各地域で訳出された地名表現が一致しない例も多い。
音訳方法の違いだけでなく、用字法や語音の面でも地域の違いは影響する。たとえば、中国大陸では簡体字を用いて普通話の音で翻訳されるのに対して、香港では繁体字を用いて広東語の音で翻訳される。
ベトナム
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華人・華僑社会
世界各地の華僑は、多くの外国地名を自発的に翻訳している。カナダのモントリオールは北京語で「蒙特利尔」(モントーリーアル)だが、現地の華僑は広東語で「满地可」(mun dei ho, ムンデイホー)と呼ぶ。また、ブリティッシュコロンビア州は北京語で「不列颠哥伦比亚(省)」(プーリエティエン コールンピーヤー)である一方、現地では英語の略称 "BC" を広東語で発音する「卑诗(省)」(bei si, ペイシー)を用いている。
シンガポールなど、漢字(華語)を用いる人々が多数を占めている国では、地名の翻訳を独自に決定している。
シンガポール
シンガポールにおける華語は、大多数の学者によって、中国本土における普通話の変種とみなされており、その語彙についても独自性がある。
しかし、音訳の統一基準が存在しないために、複数のメディアや作家によって「1つの地理的実体に対して複数の名称が与えられる」という状況になっていた。たとえば「シンガポール」に当たる訳語が「新加坡」「星家坡」「新嘉坡」「星嘉坡」と複数存在し、混乱を生じさせていた。そのため、シンガポール文化部は1976年に「华文译名统一委员会」を、同様に新聞業界は1990年に「华文媒介统一译名委员会」を設立し、世界の地名を含むさまざまな語彙について音訳の統一を進めた。近年では、標準化の担い手は民間企業や学術界へと変化しており、シンガポール独自の表現を尊重した訳語を採用することが主流となっている。
なお、シンガポール華語の外来語を研究した鹿島 (1993)によると、に用いられている外国地名は、大抵が『日漢世界地名訳名詞典』(1984年)の掲載語と同じだという。
用字の方法
音訳と意訳と
外国地名の漢字表記の方法は、まず元の地名を表す語音・語形に近い音を持つ漢字を仮借(当て字)する方法を主とする。アジアに対する「亜細亜」、アフリカに対する「阿弗利加」は、その代表例である。この方法を音訳と呼ぶ。これに対して、原語の語意や形態素に対応する字義を持つ漢字または漢字熟語を用いる方法を意訳と呼ぶ。
音訳地名の用字選択に際しては、字面から音を想像しやすいか、筆画が少なく書きやすいか、土偏や三水偏が付く地名らしい字かなど、種々の心理的な要因によって、用字範囲および使用頻度にある程度の偏りがみられる。近代中国においては、音訳字であることを明確にするために口偏を付けて際立たせることも行われた。たとえば、イギリスは「𠸄咭唎」のように「英吉利」の各漢字すべてに口偏が付けられた。この方法は話し言葉に多い。また、日本語においては、上記したような漢字の音読みによる音音訳だけでなく、「浦潮斯徳」(ウラジオストク)のように訓音に従って訓音訳された表記もあり、とりわけ『世界国尽』をはじめとする福沢諭吉の著作では、「荒火屋」(アラビア)「金田」(カナダ)「志辺里屋」(シベリア)「武良尻」(ブラジル)などの独創的な表記が見られる。
意訳地名では、「象牙海岸」(コートジボワール)「獅子山」(シエラレオネ)のように原語の全部を意訳したものと、一部のみを意訳して「新西蘭」(ニュージーランド)「南斯拉夫」(ユーゴスラビア)とするなど、意訳と音訳を組み合わせたものとがある。また、複数の用例に共通する意訳字として定型化した用字の中には、たとえば、「聖路易」(セントルイス)「漢堡」(ハンブルク)「剣橋」(ケンブリッジ)のうち、それぞれ St./Saint, -burg, -bridge を意味する「(聖)」「(堡)」「橋」のように音訳字を兼ねるものがある。都市名に多く用いられる「港」「府」は、それぞれ「港湾都市」「政治の中心地または主要な都市」といった意味を帯びると同時に、「桑港」(サンフランシスコ)や「寿府」(ジュネーヴ)のように原語に類似した音の存在を示唆する場合がある。
そのほか、特殊な漢訳の仕方としては、星条旗の意匠に因む「花旗国」の例のように国の象徴をもって国名の異称に代えた事例、英語で Florida と記すフロリダがスペイン語の「花のような、花咲く」という意味から「花地」と漢字表記された例、直訳すれば「喜望岬」と訳されるはずの「喜望峰」のように原語から直接は想起されない用字による表記が慣用されている事例などがある。
悪字と好字
本来、音訳字は字義を無視して借音的に用いられるのだが、漢字の持つ印象に応じて、悪字と好字を選り分けて使用する場合もあり、古い表記の悪字が好字に変更されたり、逆に敵対する国には意図的に悪字が当てられたりすることもあった。フィリピンを表す「非」が「比」に改められたり、かつてロシアと交戦中の日本で、一般的には「波羅的」と表記されたバルチックに一時期「波苦痴苦」「婆」が当てられたりしたのは、その一例である。第二次世界大戦期における日本には独自で作字した例があり、敵国の「米」「英」それぞれにけものへんを添える「𤝸(犭+米)」「𤠉(犭+英)」表記を奨励したプロパガンダの記録がある。悪字・好字の認識は、時代、国家、民族、文化などによって異なる場合もある。明治期の在日ロシア帝国公使館は、ロシアを表す「魯」の字について、「魯鈍」との悪印象を受けるとして、この音訳字を嫌い、日本政府に抗議して「露」に改めさせた。
方言シフト
漢字の音は、もとより中国語の発音に基づくものだが、その字音が日本に伝来した時代や、標準とする方言の違いなどにより、呉音・漢音その他、異なる音韻体系を成す。19世紀の中国において、前期には西洋と接する窓口のあった広州音に基づいて「米」「仏」と表記されていたのが、後期には西学東漸の中心地が上海に移り、上海音ないしは官話音に基づく「美」「法」という表記に移行していった例が知られる。この現象を千葉 (2003)は「方言シフト」と呼称している。このように音韻構造に差異が生じ、外国地名を音訳する際に選択される漢字が日中双方、さらには中国の各地方で異なることもある。一方で「英」は、広州音と上海音・官話音との音の差が小さかったため、「方言シフト」の適用を免れた表記の例である。
略称
古来、中国の地名は「長安」「洛陽」など二文字のものが多く、中国語で発音するときも二音節の語が最も安定するため、地名の略称表記についても二文字の形を取る傾向にある。実際、「英国」「豪洲」「墨国」「欧洲」など、地名の一文字に接尾語「国」「洲」を付けた二文字表記が多い。略称に選ばれる文字は一文字目である場合が多いが、いずれも「亜」で代表される「アジア」「アフリカ」「アメリカ」の例のように、一文字目が他と重複するような場合には、混同を避けるために「美国」「米国」のように二文字目が選ばれることもある。なお、もともと二文字の「印度」などは、「中印国境」のように列記するとき以外は、略表記されることは滅多にない。
外国地名が略称で表記されるようになったのは、中国でも日本でも19世紀後半のことである。中国では概ねイギリスとのアヘン戦争(1842年)以後、日本では概ねアメリカの黒船来航(1853年)以後、開国とともに外国との接触が頻繁になり、条約の締結、使節の往来などに付随して、それまでと比べて大量に外国地名を使用する必要に迫られた。このとき、「欧羅巴洲」「英吉利」「仏蘭西」「亜米利加」といった冗長な表記では不便かつ不経済ということで、「欧洲」「英国」「仏国」「米国」、さらには「日英協約」「英仏連合軍」「米大統領」といった形容詞的表現が生み出され、「渡欧」「訪米」というふうな表現も使用されて、民間にも普及したと考えられる。
日本の新聞メディア各社では、外国地名の略記に関して、用字用語の基準を設けている。
共同通信社では、「欧州」「英国」「米国」は漢字で表記することとし、見出しでは「仏」「伊」「独」「豪」「加」「印」「比」「越」は使用してもよいとされている。本文中で使用する際は、前4者は列記に限り使用してよく、後4者は慣用が定着している場合の列記に限り使用することができるとされている。「露」については、「日露戦争」のように帝政ロシアに関連する表現で使用される。「仏大使館」「独首相」のように形容詞的に使う場合は慣用に従う。
時事通信社では、「欧州」「米国」「英国」「中国」「韓国」は原則として略称で書くこととされている。さらに、記事の見出し、2国以上の国名の列記、形容詞的表現において使用してよい漢字略記として「米」「英」「中」「韓」「朝」「豪」「独」「仏」「伊」「加」「印」「比」「伯」「越」を挙げている。一方、「露」は「日露戦争」のような慣用表記以外ではなるべく使わず、「蘭」も使わないこととしている。
同様に朝日新聞社では、中国・朝鮮などを除けば、「米」「英」「独」「仏」「伊」「加」「豪」「比」「印」「越」「欧」が使用してよいことになっている。毎日新聞社では、「米」「露」「英」「仏」「独」「伊」「豪」「加」「印」「比」の略称が使用してよいとされる。読売新聞社では、「米」「加」「英」「仏」「独」「伊」「露」「豪」「中」「朝」「韓」「越」「比」「印」は使用してよいとし、「蘭」「墺」「伯」は使用しないとしている。
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共同通信社 | 米 | 英 | 仏 | 独 | 伊 | 加 | ● | 豪 | 印 | 比 | 越 | ● | |
時事通信社 | 米 | 英 | 仏 | 独 | 伊 | 加 | ● | 豪 | 印 | 比 | 越 | 伯 | |
朝日新聞社 | 米 | 英 | 仏 | 独 | 伊 | 加 | ● | 豪 | 印 | 比 | 越 | ● | |
毎日新聞社 | 米 | 英 | 仏 | 独 | 伊 | 加 | 露 | 豪 | 印 | 比 | ● | ● | |
読売新聞社 | 米 | 英 | 仏 | 独 | 伊 | 加 | 露 | 豪 | 印 | 比 | 越 | ● | |
新華社(中国) | 美 | 英 | 法 | 德 | 意 | 加 | 俄 | 澳 | 印 | 菲 | 越 | 巴 | |
中央社(台湾) | 美 | 英 | 法 | 德 | 義 | 加 | 俄 | 澳 | 印 | 菲 | 越 | 巴 | |
朝鮮日報(韓国) | 美 | 英 | 佛 | 獨 | 伊 | 加 | 露 | 濠 | 印 | 比 | 越 | ● | |
注:●印は当該国名の漢字略称表記が使用されないことを表す。 |
なお、日本語のマスメディアでは、「葡」(ポルトガル)、「蘭」(オランダ)、「諾」(ノルウェー)、「伯」(ブラジル)、「埃」(エジプト)、「墺」(オーストリア)、「蘇」(ソ連)などは、次第に使われなくなってきている。
個別地名の事例
アメリカ
アメリゴ・ヴェスプッチの名に由来する《アメリカ》系および《メリケン》系の音訳表記、その政治体制に基づく「合衆国」表記、国旗(星条旗)の模様に因む「花旗国」表記が主に知られる。
- 中国語表記の概略
マテオ・リッチの『坤輿万国全図』(1602年)には「北亞墨利加」が記載されている。『』(1623年)でも、これと同じ表記を使用している。これらはアメリカ合衆国が建国される以前に刊行された書物であり、当然これは大陸の名称を表している。
在華プロテスタント宣教師ロバート・モリソンは、著作『』(1815年-1823年)の第三部で、アメリカを「米里堅」と表現している。
魏源『』には、「美利哥」「黙利加」「墨利加」「彌利堅」「米利堅」ほか多種多様な表記が記載され、「メリケン」即ち「アメリカ」であると述べている。『』(1848年)には「米利堅合衆国」が載り、これが「亞墨利加」から転じた呼称表記であることを述べている。原語の "America" は発音する際、 "e" に強勢アクセントが置かれるため、語頭の "A" が弱く聞こえ、「美利堅(彌利堅)」のような表記が生まれたものと考えられる。
『万国公法』などに載る「美利堅」「美国」は、現在の中国で多く使用されている。
- 日本語表記の概略
新井白石『西洋紀聞』(1714年)や、山村才助『訂正増訳采覧異言』(1802年)、幕府の命を受けて編纂された『諳厄利亜語林大成』(1814年)では、五大州の一つとして『坤輿万国全図』や『職方外紀』の「亞墨利加」表記を踏襲している。箕作省吾『坤輿図識』(1845年)および『坤輿図識補』(1847年)において、国としてのアメリカについて初めて詳細に記述され、「米里堅」「米利堅」「米利幹」の表記が見られる。省吾の養父・箕作阮甫の執筆した『改正増補蛮語箋』(1848年)にも漢訳表記が借用され、アメリカ大陸を指す表現として「米里堅」表記が収録され、アメリカを指して「合衆国」の表記も見られた。このように、アメリカ合衆国の独立と発展に伴って、「アメリカ」に対する認識は「大陸」から「国」へと変化していった。
日本では特に「米利堅」表記が、時期的に黒船来航と重なって世間一般にも広まった。中国の例と同様に"America" の "e" に強勢アクセントが置かれるため、先頭の「ア」が弱く聞こえて「メリケン」のような表記が生まれたものと考えられる。
日米和親条約(1854年)の締結に際しては、条約名は「米利堅合衆國」表記となるが、前文では「亞墨利加」、条文では「合衆国」表記も使用されている。これ以降、幕府の締結したアメリカ関係の諸条約の和文では、漢字表記は次第に「亜墨利加」から「亜米利加」へと変化する傾向が見られた。
越中富山の長者丸漂流事件を体験した富山藩の漂流民・次郎吉の口述を手録した憂天生の『蕃談』(1849年)は、「米利堅」あるいは「米利幹」の略称として、「米人」「英米」「米教」「米舶」「米刻」など、「米」の文字を使用している、おそらく初めての用例であろうと思われる。一方、同じ事件を扱った遠藤高璟『
万延元年遣米使節の旅行記、および開成所の官板では、「亜国」「亜人」など、アメリカの略称を「亜」で表現した用例が、「米国」「米人」に比べて圧倒的に多い。新聞においても、江戸や横浜で発行されていた新聞では、ほぼ「亜国」で定着していたようである。一方で、公文書においては、1868年2月18日に明治新政府が兵庫でアメリカ公使と調印した『米国辨理公使の中立布告書』の正文、ならびに同年同月発行の『太政官日誌』第1号で、「米国」の表記が使用されている。『内外新聞』をはじめとする、京阪方面を本拠とする新聞でも「米国」表記が多く使用されている。このように、明治維新前後に江戸を中心とする佐幕派の新聞が「亜国」を使ったのに対し、関西(京阪)を根拠地としていた勤皇派の新聞が「米国」を使っており、両派の勢力の消長に伴って日本におけるアメリカの呼称・表記が変化したといえる。
以上のことから総じて、アメリカの漢字表記は「亜墨利加」から「亜米利加」や「米利堅」を経て、その略記「亜国」から「米国」へと変化してきたことが分かる。安政年間前後には、いくつかの表記が並行して用いられたが、その用法上の差異は明瞭ではない。また、略称の「米」は「亜米利加」と「米利堅」のどちらからつくられたのか、あるいは両方からなのか、その理由は明らかではない。
- 朝鮮語表記の概略
現在、韓国では中国語由来の미국(美國)を、北朝鮮では、日本由来の미국(米國)を表記に用いている。
朝鮮では当初、中国の「美利堅」を音訳して「미리견(美利堅)」「미국(美國)」と表記した。日本統治時代になると、日本式である「亞米利加」・「米國」の表記を使用した。その後、韓国ではハングル正書法・外来語表記法の普及やの影響で「美國」が定着した。一方で、北朝鮮では引き続き「米國」と表記している。
なお朝鮮独自の音訳としては「며리계(旀里界・弥里界)」と「아미리(亞美里)」が挙げられる。弥里界が現われたのは1851年または旧暦1852年12月または1853年1月である。釜山沖合へ漂着してアメリカ人として初めて朝鮮に訪れた船員による発言 "America" をもとに、朝鮮の役人が転写したことによって1853年1月に「며리계(旀里界)」が報告された。中国の例と同様に "America" の "e" に強勢アクセントが置かれるため、 "A" が弱く聞こえて「며리계」のような表記が生まれたものと考えられる。一方で、아미리(亞美里)は1860年代以降に独自に音訳されたものである。
このほか後述する「花旗国」「育奈士迭國」が中国の影響で流入している。旧暦1866年の日省録には、화기국(花旗國)という表記が記録に残っている。によると、公式文書に육나사질국(育奈士迭國)表記があるという。
- 特殊な表記:「合衆国」「花旗国」
「合衆国」という表記については、齋藤 (1977)によれば、中国経由で日本に入った「協力、共同、和親」する国の意であるとされる。原語の "the United States" を直訳したものとしてはほかに、「合州国」をはじめ、「共和政治」「共合政治」「合同国」「兼摂邦國」「北亞墨利加合邦」「北米聯邦」があるが、その中でも「合衆国」が多く使用されている。一方、中国では "the United States" の音訳表記「育奈士迭」が『四洲志』(1839年)などに見られる。
「花旗国」という表現については、『瀛環志略』の説明から、旗の模様に由来する名称であることが分かる。この「花旗」は、国名および国旗名としての用法は廃れたが、シティバンクの中国法人の名称などの形で、現代中国語でも使われている。朝鮮では旧暦1866年5月21日の日省録に화기국(花旗國)の用例がある。日本でも『航米日録』(1860年)の巻五に「花旗國総説」というタイトルの文章が掲載されており、そこでは『海国図志』を引用して、「花旗国」の語は、広東人が米国船に星条旗を挿しているのを見て、「アメリカ」を指すようになったと記されている。『航米日録』では、「アメリカ」を指す表記として「花旗国」および「花旗」の出現する割合が、全252例に対して過半数を占めている。湯浅 (2014)はその理由を、筆記者である玉虫左太夫の漢学の素養の高さに見出そうとしている。
イギリス
荒尾 (1983a)によれば、英国の呼称は大きく分けて、《イギリス》系、《アンゲリア》系、《大ブリタニア》系に類別される。
カタカナ呼称としては、《イギリス》系は江戸初期から今日まで、一貫して最も多く、最も広く用いられている。《アンゲリア》系も江戸時代中頃に《イギリス》系と並んでよく用いられたが、幕末に衰退した。《大ブリタニア》系は江戸初期から明治に至るまで、主に地理学や行政上の立場から、あるいは改まった国称として用いられることが多くあった。
- 中国語表記の概略
前期漢訳洋書の一つとされるマテオ・リッチの『坤輿万国全図』(1602年)には、《アンゲリア》に相当する「諳厄利亜」が載っている。新井白石『西洋紀聞』(1714年)でも、中国における漢訳表記として、同系の「漢乂剌亜」「諳厄利亜」が紹介されている。
後期漢訳洋書の一つ、ロバート・モリソン著『』の第三部『五車韻府』(1822年)には English nation の語釈として、「英吉利国」が記載されている。また、同項目の説明によると、漢字に口偏を付けるのは、その字がただ音を表すために用いられただけであって、特別な意味を持たないことを示すものであり、付けなくてもよいものとされた。つまり、『』(1820年頃)などで見られる「𠸄咭唎」という表記は「英吉利」と全く同様のものである。さらに『五車韻府』では、「英吉利」の最初の文字「英」をもって Great Britain を「大英国」と略す、当時の中国人の習慣も紹介されている。
現代の中国で使用される「英国(英國)」の使用例は、魏源『四洲志』(1839年)に出現する。
《大ブリタニア》系の漢字表記の用例としては、『』(1848年)で完全音訳形の「及列的不列顛」も見られたが、現代の中国でも使われるのは、意訳を組み合わせた「大不列顛」である。
- 日本語表記の概略
中国の《アンゲリア》「諳厄利亜」表記は、『坤輿万国全図』が日本に伝わってから19世紀に至るまで、日本でもかなり多く用いられた。
日本語における俗称である《イギリス》に相当する漢字表記は日本独特のものが多い。1616年には早くも「伊祇利須」が確認できるほか、渡辺崋山『慎機論』(1838年)では、前節で紹介した漢訳表記「英吉利」の影響を受けたと思われる「英吉利斯」が見られ、村上英俊の『三語便覧』(1854年)などの著書では、「エゲレス」の読みで「英傑列」が記されている。また、日本初の和英辞書、ヘボン編『和英語林集成』(1867年)の「和英の部」では、イギリスに「伊幾里須」の漢字が当てられている。19世紀以降は「英」の字を使用した表記が目立つ。
後期漢訳洋書に出現した「英吉利」や「英国」といった表記は、すぐに日本にも伝わり、『日本風俗備考』(1833年)で「英咭唎」「英吉利」、渡辺崋山の『外国事情書』『再稿西洋事情書』(1839年)で「英吉利」、箕作省吾『坤輿図識』(1845年)で「英吉利」「𠸄咭唎」の例が見られる。日本初の英和辞書『諳厄利亜語林大成』(1814年)では、前期漢訳洋書で見られた「諳厄利亜」という表記が England と English の項目に載っていたが、渋川敬直訳述・訂補『』(1840年-1841年)では「英吉利」に変化している。この頃には、「英語」「英音」「英文」「英人」のように「英吉利」を「英」に略して使用した用例も見られる。現代の日本でも使用される「英国(英國)」の使用例は、先述の箕作省吾『坤輿図識』に出現する。外交文書では、1854年に調印された日英和親条約、ならびに1862年に遣欧使節が訪英して調印した「英国倫敦覚書」の条約文で「英国」の使用が見られるなど、明治に入る前には既に新しい表記が日本でも定着していた。
《大ブリタニア》系の漢字表記の用例は全体的に見てあまり多くはないが、『訂正増訳采覧異言』(1802年)に「諳厄利亜」を含む三つの島国の総称として「大蒲利丹尼亜」が挙げられ、渡辺崋山『鴃舌或問』(1838年)に「ぶりたにあ」という振り仮名つきで「大貌利太泥亜」と「大貌利太尼亜」が記載されている。『翻刻万国通史』(1878年)では「大不列顛」が「英国の総称なり」と例示されている。他に「大不利顛」や「大英国」に「グレートブリテン」に相当する振り仮名を添えた用例も見られた。
オーストラリア
- 中国語表記の概略
オーストラリア大陸が西洋に知られる以前に刊行された、マテオ・リッチ『坤輿万国全図』(1602年)上には、オーストラリアは影も形もなく、当然、漢字表記も存在しなかった。19世紀中頃にアヘン戦争に敗北するまで、中国人は天朝思想を抱き、外国のことをあまり重視しなかったため、オーストラリアに関する知識も乏しかった。
清代に出版された世界地理書『』(1848年)は《オーストラリア》系の「澳大利亜」と《ニューホランド》系の「新荷蘭」とを並記している。
『瀛環志略』(1848年)で「澳大利亜」と音訳されて以来、「澳」で始まる表記が終始優勢であり、この表記は現代の中国でも正当な表記として通用する。
中国では《ニューホランド》系の表記は他に1860年版『坤輿全図』中の「新阿蘭地亜」がある。
- 日本語表記の概略
日本では『フィッセル改訂ブラウ世界図古写』(1775年)に「新忽爾蘭垤亜」と記されており、以後、「新和蘭地」、「新阿蘭陀」、「新和蘭陀」、「新和蘭」などの表記が出現する。いずれも「新」は「New」の意訳で、後に続く部分は「オランダ」または「ホランド」の音訳であるとみなされる。また、前節で紹介した『瀛環志略』(1848年)による《オーストラリア》系の「澳大利亜」と《ニューホランド》系の「新荷蘭」についても、日本の諸文献にも両系統の表記が頻出する。
《ニューホランド》系の表記は19世紀中頃までは日本でオーストラリアを指す語としてよく使用されていたが、以後は《オーストラリア》系の表記が優勢になった。これには、イギリスの航海者で海図制作者のマシュー・フリンダースが大陸の呼称を「オーストラリア」とするよう働きかけ、1824年にイギリスの海軍本部が正式に呼称変更したことが関係していると考えられる。
日本でも一時は中国の「澳」系の表記が受け入れられ、「墺」系の表記も出現したが、現在では「豪」系の表記が優勢である。「豪」(濠)系の表記は日本独特のものである。「豪」で始まる表記は「濠」で始まるものよりも出現した時期が早い。わざわざ筆画数が3画多い表記が後の時代に生み出された理由に疑問が生じるが、一説には、「水に囲まれた大陸」であるオーストラリアを表現するために漢字の表意性が活かされた結果、「豪」に三水偏が付加されて「濠」系の表記が生まれ、その後、公布された当用漢字表に「濠」が含まれなかったため、「豪」表記が復活したのではないか、と推測される。
このほか、かつて南半球の大部分を占めると考えられていた仮説上の大陸《メガラニカ》系の「墨瓦蝋泥加」の表記も、松川半山『童蒙階梯西洋往来』(1868年)などに残る。
ドイツ
日本語において一般的な《ドイツ》系の表記のほかに、民族名に由来する《ゲルマン》系の表記、旧《プロシア》系の表記、かつてのの模様に因む「単鷹国」表記が知られる。
- 中国語表記の概略
《ゲルマン》系の表記については、マテオ・リッチ『坤輿万国全図』(1602年)に《ゲルマニア》と思しき表記「入爾瑪泥亜」が記載され、同様に『』(1623年)に《アレマニア》と思われる「亜勒馬尼亜」が記載されている。『』(1848年)では、「日耳曼」を筆頭に様々な別名が掲載されている。他に《ジャーマニー》と読める「耶馬尼」、《アレマン》と読める「阿理曼」などの表記も見られた。
《ドイツ》系の表記については、『清史稿』志の邦交五に「徳意志者日耳曼列國総部名也旧名邪馬尼」との説明があり、ここに見える「徳意志」の表記は、1861年に締結されたで使用された後、普及し始めたと考えられる。現在でも中国大陸、台湾ともに、これを正式な表記として使用している。略称の「徳国」という表記は、遅くとも西洋人宣教師による定期刊行物『中西聞見録』『中国教会新報』(いずれも1872年11月号)には使用例が確認でき、現代に至るまで中国で広く使われている。
《プロシア》系の表記については、中国では「普魯社」が比較的古く(18世紀前期)から知られ、もともとドイツ帝国の構成国の一つだったプロイセン王国を指していたのが、『』で魏源が「普魯社國」と「耶馬尼國」を混同した頃以来、今日のドイツを指すようになった。
「単鷹国」表記は、1820年頃の中国の文献『』に出現するが、同書ではこの表記はデンマークを指していた。『』からは「単鷹国」は「普魯社国」を指すようになり、同書を継承した『海国図志』では、デンマークは「黄旗国」と言及されている。『瀛環志略』でも「普魯士」を「単鷹国」、デンマークを「黄旗国」と記載している。現代の中国では使われておらず、日本の資料には用例自体が見当たらない。
- 日本語表記の概略
《ゲルマン》系の表記については、日本の新井白石著『采覧異言』(1713年)では「入爾馬泥亜」を「ドイチ」と説明しており、同著『西洋紀聞』(1715年)にも中国で訳された「入爾馬泥亜」について同様の記述があることから、これらの表記は現在でいうドイツを指しているとみられる。現代の日本では使用されていないが、幕末の開国以後、日本における洋学の中心がオランダ語から英語に移り変わる過程で、英語の《ゼルマニー》または《ゼルマン》に対応する漢訳表記として、「日耳曼」が中国語から借用され、20世紀前半まで「独乙」「独逸」と並んで使用された。
《ドイツ》系の表記については、もともと日本では1676年に「どいちらんと」が初出して以来、一般的に仮名文字で表記されていた。新井白石『采覧異言』『西洋紀聞』で「ドイチ」とカナ表記され、朽木昌綱『泰西輿地図説』(1789年)で「度逸都蘭土」 と漢字表記されたのに始まり、山村才助『訂正増訳采覧異言』(1802年)で「杜乙子蘭土」、馬場貞由・大槻玄沢ほか訳『厚生新編』巻一(1811年)で「独乙都」「独逸都」と漢字表記されるなど、数十種類に上る音訳が行われた。やがて字数の多い音訳表記は淘汰され、1860年頃までには「独乙」「独逸」という2字の表記にほぼ統一された。その後、英語由来の地名の普及とともに中国語の漢訳表記を借用した「日耳曼」が流行し、これと共存した時期もあったが、いずれも20世紀中頃に廃れ、第二次大戦後はカナ表記の「ドイツ」が使用されている。「独乙」「独逸」を字音語化した「独」は、それらが廃れた後も「日独交流」「独和辞典」のような形で使い続けられている。なお、ドイツ人漢字研究家のシュミッツ・クリストフによれば、白川静は、ドイツの国名に獣偏の漢字を使用することについて、日本人の中華思想であると評し、中村元と同じく、自身は使用を控えたといわれる。「独」系の表記は、後述する「徳」系の表記よりも出現年代が古いことから、中国を経ずに日本で独自に音訳されたものと考えられる。これには、日本が17世紀以来、鎖国体制下で長崎通詞を介してオランダと直接交流する中で、オランダと関わりの深いドイツのオランダ語名 Duitsland に由来する「ドイツ」の語形や発音に馴染んでいたことが影響したと考えられる。
一方、中国で普及した「徳意志」「徳国」の表記については、日本での使用例は確認されていない。
《プロシア》系の表記については、1802年の『訂正増譯采覧異言』で「孛漏生」という表記が見られる。この表記は初出年代が早く、中国での用例も見られないため、日本で独自に作られた表記であろうと思われる。しかし、長くは使用されず、19世紀後半からは「普魯士」「普魯斯」「普魯社」など「普魯」で始まる表記が多用されるようになった。
- 朝鮮語表記の概略
承政院日記の1882年の記録には、中国の表記をそのまま流入した「덕국(德國)」の名が現れている。
日本統治時代になると、日本に従い「獨逸」表記が使用されるようになった。
その後も、表記は「獨逸」のまま韓国の漢字音《tok-il》で呼称されているため、原語のDeutschland (ドイチュラント)や日本語の「ドイツ」とも関係のない音になってしまっている。在ドイツ朝鮮語新聞発行者のユ・ジョンホンは、日本語の読みではなく韓国の漢字音を選択した理由に抗日意識の存在を指摘している。それに加えて、原語音から遠い点や、日本由来の語をすべきことを理由として「도이칠란트 (ドイチュラント)」を使用するように提案している。は、1908年の「소년(少年)」第2号に떠잇튀 (ットイットィ)という独自の表記があることを踏まえて、先駆者のように人名・地名の表記を韓国独自のものに修正するよう論述している。
ニュージーランド
1980年に駐日ニュージーランド大使館が「英」「米」のように自国を漢字一文字で表現するための略称を新聞紙上で公募したことがある。当時、既に「新西蘭」という表記は辞書などに載っていたが、「新」一文字で使用するとシンガポールと被ってしまう。公募の結果、「乳」が1位の得票を集め、一時期、新聞の見出しで「日乳関係」「豪乳貿易」「乳首相」「豪乳首脳」などの表現が実際に使用された。ところが、肉製品の貿易を促進したかった本国政府から「これでは乳製品のイメージがついてしまう」と待ったがかかり、結局、公的に使用されるには至らず、立ち消えになった。
ロシア
モスクワ大公国のラテン語風の呼称《モスコビア》系の表記として、マテオ・リッチ『坤輿万国全図』(1602年)に漢訳表記「沒廝箇未突」「没廝箇未亜」が記載され、これを借用した「没厠箇未亜」が新井白石『西洋紀聞』(1715年)に記載された。18世紀末期には、さらに改変した「莫斯哥未亜」が桂川甫周『北槎聞略』(1794年)に載る。だが18世紀ロシア帝国時代に入ってからは、主として《ロシア》《オロシヤ》の国名で呼称されるようになっていく。
- 中国語表記の概略
マテオ・リッチ『坤輿万国全図』(1602年)にはモスクワ大公国のラテン語風の呼称《モスコビア》系の表記として、漢訳表記「沒廝箇未突」「没廝箇未亜」が記載されている。
『坤輿万国全図』にはほかにも、黒海周辺の地図上に「魯西亜」が記載されており、後に《ロシア》系の国名呼称に対応する漢字表記としても使用された。『』(1848年)では、「俄羅斯国」をはじめ、「鄂羅斯」「峩羅斯」「厄羅斯」「阿羅斯」「斡魯思」「兀魯思」「羅刹」「羅車」「葛勒斯」「縛羅答」「莫斯哥未亜」「魯西亜」「汲寿啡」などを挙げている。このように「魯西亜」も載っているが、現代で使用されている「俄羅斯」の表記が当時既に定着していた。
『』によれば、「俄羅斯」という呼称は元朝にモンゴル語の発音「阿羅思」が転じて生まれたものであると説明される。また、『訂正増訳采覧異言』(1804年)の説明によると、「俄羅斯」などの多様な中国語表記が出現するようになった契機は、1689年にロシアと清との間で調印されたネルチンスク条約であるとされる。
- 日本語表記の概略
マテオ・リッチ『坤輿万国全図』(1602年)の《モスコビア》系表記を借用した「没厠箇未亜」が新井白石『西洋紀聞』(1715年)に記載されている。18世紀末期には、さらに改変した「莫斯哥未亜」が桂川甫周『北槎聞略』(1794年)に載る。
18世紀ロシア帝国時代に入ってからは、主として《ロシア》《オロシヤ》の国名で呼称されるようになっていく。《ロシア》系の「魯西亜」およびその変形「魯細亜」「魯斉亜」や、《オロシヤ》系の「鄂羅斯」「俄羅斯」など、さまざまな変種が用いられ、幕末・明治初期には「魯西亜」と「俄羅斯」が並立していたが、次第に「魯西亜」が優先されるようになった。現代でも「俄羅斯」を使用する中国に対して、日本で使用されなくなったのは、「俄」は中国では「オ」と読めるが、日本の漢字音では「ガ」と読まれるため、日本語に馴染まなかったからであろうと思われる。『環海異聞』(1807年)、『通航一覧』(1853年)、『世界国尽』(1869年)、『啓蒙智恵之環』(1874年)では、一貫して「魯西亜」が用いられており、略称表記の「魯」「魯国」も定着していた。1855年に調印された日魯通好条約の本文でも「魯西亜」表記が使用され、1858年の日魯修好通商条約でも同様であった。このように日本では、江戸時代から明治初期にかけて、世界地理書、外交条約、教科書などで長期にわたり「魯西亜」表記が使用された。
「魯西亜」が安定して使用される中、1875年頃に突如として日本独自の表記「露国」「露西亜」が出現した。シャルコ (2016)によれば、戦前期外務省記録「各国国名及地名称呼関係雑件」第一巻に、明治7(1874)年7月頃、ロシア公使館より「魯」は魯鈍という(負の意味を持つ)熟字であるため「魯」の字を改めたい旨、申し入れがあり「露」の字に変更することになったとの内部資料が確認できるという。外交史料における初出は、ロシア側の資料(代理公使の書簡)が日本側の資料よりも先(1874年9月)であるため、「露」の字への変更はロシア側が決定したことであると考察している。日本側の資料では、明治8(1875)年1月の『太政官日誌』1号に「露西亜」の表記が見えるのが初出であるとしており、これは孫 (2004)の調査結果と合致する。公には、同年に締結された樺太・千島交換条約の公布文で初めて掲載され、1880年には当時を代表する日刊紙・東京日日新聞で初めて「露西亜」「露国」が使用されて、1880年代以降これに続く新聞が現れた。明治37(1904)年に日露戦役に際して公布された「日露戦役宣戦ノ詔勅」で「露國」が使用された後、新聞・雑誌でも広く用いられるようになり、「露西亜」表記が社会に定着していった。他方の「魯西亜」表記は明治後期以後は使用されなくなった。
略称については、幕末から明治・大正期までは「魯」が使用され、以後「露」が使用された。現在でも、帝政時代のロシアを指す表記として日露関係史などの文章で「露」が見られる。紙上においては、現在のロシア連邦を指す略称として、引き続き「露」を用いる新聞社(毎日・読売・産経)と、カタカナ表記の「ロ」を用いてこれを区別する新聞社(朝日・日経)とに分かれる。
一覧表
凡例
以下に外国地名と国名の漢字表記の一覧表を掲げる。外国地名の一覧表では日本語における漢字表記を、国名の一覧表では日本語と中国語における漢字表記を、それぞれ掲載する。国名の一覧表では併せて、現在の中華人民共和国(以下「中国大陸」と称する)と中華民国(台湾)における標準的な漢字表記を対照させてあり、中国大陸の欄は『新華字典』に記載された表記を、台湾の欄は教育部国家教育研究院(旧国立編訳館)が編纂した『外国地名訳名』の表記を掲載する。香港、マカオなどでは、媒体によって中国大陸の表記を採るか、台湾の表記を採るか、はたまた独自の表記を採るかが異なるが、方言を含めて、その他の表記がある場合は、[港 1][港澳 1]のように注釈付きで示した。また、一文字略称として使用される漢字は太字で強調してある。一覧表の用例のうち、特に注記のないものは日本語における表記である。
なお、中華人民共和国では正式な表記には簡体字が用いられるが、以下の一覧表では日本および台湾の表記と比較対照しやすいように繁体字に翻字してある。参考として、簡体字表記の国名一覧表は、中文版ウィキペディアの世界政区索引を参照。
下表の日本の欄に示した漢字表記については、『洋語音訳筌』など、単に中国語の表記を引用した日本語文献中の表記というだけで、実際に日本社会で使用されたかは不明のものも混じっている可能性があり、情報の信頼性に関して、なお検証を要する。
外国地名
中国語による各国地名の訳名一覧については、中文版ウィキペディアのCategory:地名列表などを参照。
大州名
外国地名 | 漢字表記 |
---|---|
アジア | 亜細亜 亜州 |
アフリカ | 阿弗利加 亜弗利加 阿非利加 亜非利加 非州 |
ヨーロッパ | 欧州 欧羅巴 |
北アメリカ | 北米 北亜米利加 北亜墨利加 |
南アメリカ | 南米 南亜米利加 南亜墨利加 |
オセアニア | 阿西亜尼亜 大洋州 大洋洲 |
地方名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
イングランド | 英倫 英蘭 英蘭土 | ヨーロッパ |
ウェールズ | 威爾斯 威勒士 | ヨーロッパ |
ヴュルテンベルク | 宇留天保留富 | ヨーロッパ |
エセックス | 威塞 | ヨーロッパ |
オーストララシア | 澳大亜細亜 墺太亜細亜 | オセアニア |
ガンダーラ | 健駄羅 | アジア |
ギアナ | 希亜那 | 南アメリカ |
ケープコロニー | 岌哥洛尼 岌朴哥羅尼 | アフリカ |
コーカサス | 高加索 高架索 | アジア/ヨーロッパ |
ザクセン | 薩撒 | ヨーロッパ |
ザンジバル | 散西把 三義原 | アフリカ |
ジブラルタル | 日巴拉大 日巴拉太 日巴拉爾太 治部良留多留 | ヨーロッパ |
シベリア | 西比利亜 西伯利 志辺里屋 | アジア |
シャム | 暹羅 暹邏 | アジア |
スコットランド | 蘇格蘭 蘇葛蘭 | ヨーロッパ |
ダルフール | 達爾夫耳 | アフリカ |
チベット | 西蔵 西蔵国 | アジア |
ニューイングランド | 新諳厄利亜 新英州 | 北アメリカ |
ノルマンディー | 諾曼的 | ヨーロッパ |
パタゴニア | 巴大温 巴他峩尼 巴太哥尼亜 巴多呉仁屋 | 南アメリカ |
バルチック | 波羅的 | ヨーロッパ |
プエルトリコ | 比耳土利哥 波爾多黎各 | 北アメリカ |
フランドル | 発蘭徳 | ヨーロッパ |
ペルシア | 波斯 百爾西亜 百耳西亜 百耳斯亜 百児斯亜 比耳西亜 辺留社 巴社 | アジア |
ベンガル | 孟加拉 榜葛剌 弁軽 | アジア |
ボスニア | 波斯尼亜 | ヨーロッパ |
ボヘミア | 波希米亜 波希米 | ヨーロッパ |
ポリネシア | 波里尼西亜 波蘭西亜 | オセアニア |
ヨークシャー | 約克舎 約克 | ヨーロッパ |
ランカシャー | 朗加邏爾 | ヨーロッパ |
州名
外国地名 | 漢字表記 | 国・地域 | 大州 |
---|---|---|---|
アーカンソー | 阿干薩 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
アイオワ | 衣呵華 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
アイダホ | 愛代和 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
アラスカ | 阿拉斯加 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
アラバマ | 阿拉巴麻 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
アリゾナ | 阿里蘇那 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
イリノイ | 変倫諾爾 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
インディアナ | 英釐安納 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ウィスコンシン | 威士干心 威斯滾申 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
オハイオ | 呵海呵 阿海呵 阿海阿 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
オレゴン | 阿里干 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
カリフォルニア | 加州 加利福尼亜 加利福尼 加里福尼 雁保留仁屋 嘉理符尼亜 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
カンザス | 剛色斯 干賽斯 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ケベック | 喜別久 貴北格 貴壁 給卑克 | カナダ | 北アメリカ |
ケンタッキー | 建徳基 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ゴア | 臥亜 俄亜 | インド | アジア |
コネチカット | 干尼底吉 干捏底格 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
サウスカロライナ | 南加魯利那 叟格阿利納 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ジョージア | 惹爾日亜 惹耳日亜 卓爾治亜 若耳治 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
テキサス | 得撒 徳過瑟斯 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
テネシー | 典納亜 田納西 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
デラウェア | 底拉華 特拉華 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
トスカーナ | 多加納 得斯加尼 | イタリア | ヨーロッパ |
ニューサウスウェールズ | 新南威力斯 新南威爾斯 | オーストラリア | オセアニア |
ニュージャージー | 紐折爾西 新日爾西 鳥遮爾些 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ニューハンプシャー | 紐罕什爾 新含布付爾 牛含布什爾 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ニューメキシコ | 柳墨是科 柳墨是哥 柳墨西哥 新墨是可 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ネバダ | 尼哇達 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ノースカロライナ | 北加魯利那 諾喀爾勒那 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ノバスコシア | 諾法斯哥西亜 新蘇蘭 | カナダ | 北アメリカ |
バージニア | 勿爾吉尼 費爾治尼亜 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
バーモント | 花満的 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
バイエルン | 倍愛倫国 巴威略 巴威里亜 馬和里屋 | ドイツ | ヨーロッパ |
ハワイ | 布哇 | アメリカ合衆国 | オセアニア |
ブランデンブルク | 班丁堡 巴朗丁堡 | ドイツ | ヨーロッパ |
ブレーメン | 北閔 不来梅 | ドイツ | ヨーロッパ |
フロリダ | 仏勒里達 福落里得 花地 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ペンシルベニア | 辺西威業 浜西洼尼 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
マサチューセッツ | 馬沙諸些 馬洩朱些斯 麻沙朱色士 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ミシガン | 米詩干 密執安 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ミシシッピ | 密士失比 密斯昔比 密河 米西悉比 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ミズーリ | 米蘇利 弥梭里 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ミネソタ | 美呢蘇打 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
メイン | 賣内 緬 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
メリーランド | 馬利蘭 瑪理蘭 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
モンタナ | 莽塔那 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ユタ | 武達 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ルイジアナ | 魯西安納 禄細亜那 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ロードアイランド | 洛哀倫 絡哀倫 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
都市名・地区名
外国地名 | 漢字表記 | 国・地域 | 大州 |
---|---|---|---|
アカプルコ | 赤保留古 | メキシコ | 北アメリカ |
アスンシオン | 遏撒爽 | パラグアイ | 南アメリカ |
アテネ | 雅典 安全州 | ギリシャ | ヨーロッパ |
アデレード | 亜的来 安的来得 | オーストラリア | オセアニア |
アデン | 亜丁 | イエメン | アジア |
アムステルダム | 安特堤 俺特坦 俺特担 | オランダ | ヨーロッパ |
アラハバード | 阿羅波婆土 | インド | アジア |
アルジェ | 阿爾日耳 | アルジェリア | アフリカ |
アレクサンドリア | 亜歴山特 亜歴散大 亜勒山徳利亜 亜勒山徳黎亜 亜力山徳里亜 阿力山特厘阿 亜歴撒的里亜 | エジプト | アフリカ |
アントワープ | 恩活畢 安土府 | ベルギー | ヨーロッパ |
イルクーツク | 義爾古徳斯科 伊児哥都加 伊留久須喜 | ロシア | アジア |
ウィーン | 維納 維也納 維奄納 宇陰奈 | オーストリア | ヨーロッパ |
ウェストミンスター | 味斯閔斯徳 威美須土児 | イギリス | ヨーロッパ |
ウェリントン | 維児林頓 空林登 | ニュージーランド | オセアニア |
ウラジオストク | 浦塩斯徳 浦塩 | ロシア | アジア |
ウルムチ | 烏魯木斉 | 中国 | アジア |
エスファハーン | 義斯巴恒 | イラン | アジア |
エディンバラ | 以丁堡 壱丁不 | イギリス | ヨーロッパ |
エルサレム | 耶路撒冷 | イスラエル | アジア |
オークランド | 奥克蘭 | ニュージーランド | オセアニア |
オタワ | 倭塔瓦 小田羽府 | カナダ | 北アメリカ |
オックスフォード | 牛津 阿斯福 | イギリス | ヨーロッパ |
カーブル/カブール | 高附 迦布羅 嗒布爾 加布爾 | アフガニスタン | アジア |
カイロ | 改羅 海楼 | エジプト | アフリカ |
カラカス | 加拉克四 加拉架 | ベネズエラ | 南アメリカ |
カラコルム | 和林 和寧 哈剌和林 | モンゴル | アジア |
カルカッタ | 甲谷佗 甲谷他 加爾各搭 軽骨田 | インド | アジア |
キト | 既得 | エクアドル | 南アメリカ |
キャフタ | 恰克図 | ロシア | アジア |
キングストン | 今額西東 | ジャマイカ | 北アメリカ |
クウェート | 科威都 | クウェート | アジア |
クスコ | 古斯各 | ペルー | 南アメリカ |
グラスゴー | 格勒斯高 格拉斯哥 額拉士哥 | イギリス | ヨーロッパ |
グリニッジ | 緑威 | イギリス | ヨーロッパ |
ケープタウン | 岌朴敦 | 南アフリカ | アフリカ |
ケルン | 哥羅尼 | ドイツ | ヨーロッパ |
ケンブリッジ | 剣橋 堪比日 | イギリス | ヨーロッパ |
コキンボ | 哥固英波 | チリ | 南アメリカ |
コペンハーゲン | 哥本哈干 哥木哈牙 骨片波辺 | デンマーク | ヨーロッパ |
コルドバ | 哥爾多瓦 | スペイン | ヨーロッパ |
コロンボ | 可倫破 考老母 | スリランカ | アジア |
コンスタンティノープル | 君府 君士但丁 | トルコ | ヨーロッパ |
サイゴン | 西貢 柴棍 | ベトナム | アジア |
サウサンプトン | 蘇当波敦 | イギリス | ヨーロッパ |
サクラメント | 桜府 薩克満多 薩列明度 薩府 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
サマルカンド | 撒馬児干 | ウズベキスタン | アジア |
サルヴァドール | 巴喜亜 | ブラジル | 南アメリカ |
サンクトペテルブルク | 聖彼得堡 彼得堡 聖彼得羅堡 新都平土留保留府 | ロシア | ヨーロッパ |
サンサルバドル | 聖薩剌弗佗爾 | エルサルバドル | 北アメリカ |
サンティアゴ | 三的牙疴 | チリ | 南アメリカ |
サントドミンゴ | 三多明各 聖土美無毫 | ドミニカ | 北アメリカ |
サンパウロ | 聖保羅 | ブラジル | 南アメリカ |
サンフアン | 僧上 | プエルトリコ | 北アメリカ |
サンフランシスコ | 桑港 桑方西斯哥 桑方斯西哥 三方済各 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
サンホセ | 桑若西 | コスタリカ | 北アメリカ |
シアトル | 舎路 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ジェノヴァ | 治那亜 熱那 | イタリア | ヨーロッパ |
シカゴ | 市俄古 市高俄 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
シドニー | 雪特尼 悉徳尼 悉土尼 志土仁 | オーストラリア | オセアニア |
ジャカルタ | 巴達維亜 加拉巴 | インドネシア | アジア |
ジュネーヴ | 寿府 日内瓦 | スイス | ヨーロッパ |
スエズ | 蘇士 蘇素 蘇葉微 末州 | エジプト | アフリカ |
ストックホルム | 士篤恒 須徳保留武 | スウェーデン | ヨーロッパ |
スパルタ | 斯巴爾達 須波多 | ギリシャ | ヨーロッパ |
セヴァストポリ | 西巴士多卜 西巴土多 | ウクライナ/ロシア | ヨーロッパ |
セントジョージズ | 三厄惹爾日 | グレナダ | 北アメリカ |
セントジョンズ | 三厄戎斯 | アンティグア・バーブーダ | 北アメリカ |
セントルイス | 聖路易 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ソフィア | 所非 | ブルガリア | ヨーロッパ |
タナナリブ | 棚奈竜 | マダガスカル | アフリカ |
ダブリン | 都伯林 | アイルランド | ヨーロッパ |
ダマスカス | 大馬士革 | シリア | アジア |
チェルノブイリ | 苦艾 | ウクライナ | ヨーロッパ |
チュニス | 突尼斯 戸仁須 | チュニジア | アフリカ |
テヘラン | 第希蘭 丁蘭 | イラン | アジア |
トゥールーズ | 韜留 | フランス | ヨーロッパ |
ドーバー | 堂宇留 | イギリス | ヨーロッパ |
トボリスク | 徳波爾斯科 戸保留須喜 | ロシア | アジア |
トリノ | 多霊 | イタリア | ヨーロッパ |
トリポリ | 的波里 的黎波里 特里波里 戸里堀 | リビア | アフリカ |
トルファン | 吐魯蕃 | 中国 | アジア |
ドレスデン | 徳累斯頓 徳勒斯達 | ドイツ | ヨーロッパ |
トロント | 多倫多 | カナダ | 北アメリカ |
ナッソー | 那索 | バハマ | 北アメリカ |
ナポリ | 那波里 那不勒 那不里斯 | イタリア | ヨーロッパ |
ニコラエフスク | 尼港 仁古来府 | ロシア | アジア |
ニューオーリンズ | 紐哈連 細哈連 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ニューカッスル | 紐加斯爾 新城 | イギリス | ヨーロッパ |
ニューブランズウィック | 新不倫端 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ニューヨーク | 紐育 紐約 紐約克 新約克 新約 入世留久 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ネルチンスク | 尼布楚 | ロシア | アジア |
ハーグ | 海牙 | オランダ | ヨーロッパ |
バーミンガム | 北明翰 | イギリス | ヨーロッパ |
バグダッド | 巴格達都 巴格達 | イラク | アジア |
ハノイ | 河内 | ベトナム | アジア |
ハノーファー | 漢那華 阿諾威 黒那法 | ドイツ | ヨーロッパ |
ハバナ | 哈瓦那 巴波那 葉和奈 嚇法拿 | キューバ | 北アメリカ |
ハミルトン | 巴彌爾東 | 英領バミューダ | 北アメリカ |
パラマリボ | 巴拉馬 | スリナム | 南アメリカ |
パリ | 巴里 巴里斯 巴黎 巴勒 巴理 巴城 巴京 吧里 | フランス | ヨーロッパ |
ハリウッド | 聖林 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ハリファックス | 哈勒法 | カナダ | 北アメリカ |
バルセロナ | 巴西羅挪 | スペイン | ヨーロッパ |
パレルモ | 巴勒摩 | イタリア | ヨーロッパ |
バレンシア | 瓦稜薩 | スペイン | ヨーロッパ |
バンクーバー | 晩香波 | カナダ | 北アメリカ |
バンコク | 盤谷 邦哥 | タイ | アジア |
ハンブルク | 漢堡 恒不爾革 | ドイツ | ヨーロッパ |
ピサ | 比察 | イタリア | ヨーロッパ |
フィラデルフィア | 費府 費拉地費 費拉特費 非拉特勒飛亜 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
フィレンツェ | 仏稜 | イタリア | ヨーロッパ |
ブエノスアイレス | 不塞阿利 伯英諾愛斯 | アルゼンチン | 南アメリカ |
プノンペン | 南旺府 | カンボジア | アジア |
フランクフルト | 法蘭法爾答 仏郎仏 仏朗仏 | ドイツ | ヨーロッパ |
ブリストル | 貌利斯多爾 | イギリス | ヨーロッパ |
ブリッジタウン | 伯烈日東 | バルバドス | 北アメリカ |
プリマス | 伯来謀 | イギリス | ヨーロッパ |
ブリュッセル | 比律悉 | ベルギー | ヨーロッパ |
ベオグラード | 白爾觚剌鐸 | セルビア | ヨーロッパ |
ベネチア | 威内斯 威尼斯 未尼斯 | イタリア | ヨーロッパ |
ベルファスト | 伯法斯督 | イギリス | ヨーロッパ |
ベルリン | 伯林 伯霊 | ドイツ | ヨーロッパ |
ベルン | 抔恩 北耳尼 | スイス | ヨーロッパ |
ポーツマス | 波子某 波都毛士 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ポーツマス | 波子某 波都毛士 | イギリス | ヨーロッパ |
ポート・ロイヤル | 波篤羅尼耳 | ジャマイカ | 北アメリカ |
ボゴタ | 波哥大 波哥達 | コロンビア | 南アメリカ |
ボストン | 波士敦 波士頓 慕士頓 撲斯東 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ホノルル | 花瑠瑠 花留留 郝納廬廬 賀那魯魯 | アメリカ合衆国 | オセアニア |
ボルチモア | 麻爾底磨 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ボルドー | 波耳多 | フランス | ヨーロッパ |
ボンベイ(ムンバイ) | 孟買 | インド | アジア |
マスカット | 木斯甲 | オマーン | アジア |
マドラス | 麻打拉薩 孟打拉沙 馬搭喇 | インド | アジア |
マドリード | 馬徳里 馬特 麻土律戸 麻戸立都 | スペイン | ヨーロッパ |
マニラ | 馬尼剌 | フィリピン | アジア |
マラカイボ | 馬拉該波 | ベネズエラ | 南アメリカ |
マラッカ | 満剌加 麻剌加 麻拉加 満落花 | マレーシア | アジア |
マルセイユ | 馬耳塞 馬塞里 | フランス | ヨーロッパ |
マンチェスター | 曼識特 漫識特 満遮士打 門起斯徳 | イギリス | ヨーロッパ |
ミュンヘン | 慕尼克 摩尼克 | ドイツ | ヨーロッパ |
ミラノ | 未蘭 米蘭 | イタリア | ヨーロッパ |
メッカ | 黙加 麦加 | サウジアラビア | アジア |
メディナ | 麦地拿 墨垤納 | サウジアラビア | アジア |
メルボルン | 麦普尼 瑪母綸 墨耳鉢恩 女留保論 | オーストラリア | オセアニア |
モスクワ | 莫斯科 馬斯高 | ロシア | ヨーロッパ |
モンテビデオ | 蒙徳維的 | ウルグアイ | 南アメリカ |
モントリオール | 門土里留 門度例 蒙徳里耳 | カナダ | 北アメリカ |
モンペリエ | 門督白利英 | フランス | ヨーロッパ |
ユトレヒト | 烏徳立 | オランダ | ヨーロッパ |
ヨーテボリ | 閣敦堡 | スウェーデン | ヨーロッパ |
ライプツィヒ | 莱府 | ドイツ | ヨーロッパ |
ラサ | 拉薩 | 中国 | アジア |
ラパス | 拉伯士 | ボリビア | 南アメリカ |
ラプラタ | 西伯拉達 | アルゼンチン | 南アメリカ |
ラングーン | 蘭貢 藍古 | ミャンマー | アジア |
リオデジャネイロ | 里痾徳蘭徳 里約日内路 | ブラジル | 南アメリカ |
リスボン | 力斯本 里斯本 里斯波 里須盆 | ポルトガル | ヨーロッパ |
リバプール | 里味陂 立弗布立 立抜普爾 | イギリス | ヨーロッパ |
リマ | 利馬 | ペルー | 南アメリカ |
リヨン | 里昂 里園 | フランス | ヨーロッパ |
ル・アーヴル | 黒法 | フランス | ヨーロッパ |
レキシントン | 歴星頓 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ローマ | 羅馬 邏瑪 | イタリア | ヨーロッパ |
ロサンゼルス | 羅府 羅斯 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
ロッテルダム | 鹿特堤 鹿特担 | オランダ | ヨーロッパ |
ロンドン | 倫敦 龍動 竜動 囒頓 論頓府 | イギリス | ヨーロッパ |
ワーテルロー | 華徳路 | ベルギー | ヨーロッパ |
ワシントンD.C. | 華盛頓 華府 和新頓 話聖東 | アメリカ合衆国 | 北アメリカ |
砂漠名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
ゴビ | 戈壁 | アジア |
サハラ | 撒哈拉 佐原 沙原 砂原 | アフリカ |
河川名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
アマゾン | 亜馬孫 | 南アメリカ |
アムール | 黒竜江 阿模爾 | アジア |
インダス | 印度河 | アジア |
ガンガー/ガンジス | 恒河 鉛絶斯 雁寺州 | アジア |
セーヌ | 塞納 | ヨーロッパ |
セントローレンス | 仙労冷祖 聖螺瀾 老蓮州 | 北アメリカ |
チグリス | 地革里斯 地革利斯 底格里 | アジア |
テムズ | 達迷斯 達迷塞 爹迷士 爹模斯 廷武須 | ヨーロッパ |
ドナウ | 多悩 多瑙 大奴皮 駄入部 | ヨーロッパ |
ナイアガラ | 尼亜吉拉 | 北アメリカ |
ナイル | 尼羅 泥羅河 内留河 | アフリカ |
ポトマック | 波多麦 | 北アメリカ |
ユーフラテス | 幼発拉的 由非剌底 | アジア |
ライン | 来因 萊尼 礼陰河 | ヨーロッパ |
ラプラタ | 拉巴拉佗 拉巴拉他 良宙羅多 良富羅多 | 南アメリカ |
リオグランデ | 里疴滑蘭 | 北アメリカ |
ロワール | 羅亜爾 羅乙列 | ヨーロッパ |
山地名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
アルプス | 亜耳伯士 亜力伯 阿留辺 | ヨーロッパ |
アンデス | 安地斯 安的斯 | 南アメリカ |
ウラル | 烏拉 烏拉爾 烏拉嶺 宇良留 | アジア/ヨーロッパ |
エトナ | 江土奈 以大那 | ヨーロッパ |
ヒマラヤ | 喜馬拉 喜馬拉雅 | アジア |
ピレネー | 必里尼斯 | ヨーロッパ |
ロッキー | 落機 | 北アメリカ |
半島名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
アラビア | 亜剌比亜 亜拉毘亜 亜拉比亜 亜羅比亜 亜剌伯 亜喇伯 亜拉比 阿剌伯 阿剌比 荒火屋 | アジア |
インドシナ | 印度支那 | アジア |
カムチャツカ | 堪察加 堪塞加 加莫察加 嘉無薩加 | アジア |
クリミア | 哥力米 | ヨーロッパ |
シナイ | 西奈 | アジア |
スカンディナビア | 斯干的那維 蘇干地那威 | ヨーロッパ |
バルカン | 巴爾幹 | ヨーロッパ |
マレー | 馬来 馬来隅 | アジア |
ユカタン | 宇革単 郁加旦 | 北アメリカ |
ユトランド | 熟徳蘭 入徳蘭 | ヨーロッパ |
ラブラドル | 拉不臘多 剌武剌読児 | 北アメリカ |
島嶼名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
アンギラ | 安希羅 | 北アメリカ |
アンティグア | 安智希亜 | 北アメリカ |
オアフ島 | 王風島 | オセアニア |
ガダルカナル島 | 餓島 | オセアニア |
カナリア | 加拿列 加拿利 加奈里屋 | アフリカ |
グアドループ | 額亜第羅布 | 北アメリカ |
グアム | 瓜姆 | オセアニア |
グリーンランド | 哥里蘭 臥児狼徳 具理陰蘭土 具理陰蘭 緑島 | 北アメリカ |
グレートブリテン | 大不列顚 | ヨーロッパ |
コルシカ | 加西客 哥塞牙 虎留鹿 | ヨーロッパ |
サーズデー島 | 木曜島 | オセアニア |
サイパン | 塞班 | オセアニア |
サルジニア | 撒地尼 撒丁 猿路仁 | ヨーロッパ |
シチリア | 細々里 西々里 獅子里 獅子利 西斉利亜 | ヨーロッパ |
ジャワ | 爪哇 爪洼 闍婆 | アジア |
シンガポール島 | 昭南島 | アジア |
スマトラ | 蘇門答剌 蘇門荅剌 蘇門 須磨多良島 須磨多羅 | アジア |
セイロン | 錫蘭 西論 則意蘭 | アジア |
セレベス | 食力百私 瀬礼部須 | アジア |
セントクリストファー | 三厄基督発 | 北アメリカ |
セントビンセント | 三厄敏西土 | 北アメリカ |
セントヘレナ | 三厄利那 新都辺礼奈島 | アフリカ |
タスマニア | 達斯馬尼 達斯馬尼亜 多寿女仁屋 | オセアニア |
ティモール | 的木児 | アジア |
トバゴ | 徳波戈 | 北アメリカ |
トリニダード | 徳利尼達督 | 北アメリカ |
ニューギニア | 巴布亜 新幾内亜 新銀名 | アジア |
ニューファンドランド | 紐方蘭 | 北アメリカ |
ネイビス | 尼敏斯 | 北アメリカ |
バーブーダ | 波爾伯大 | 北アメリカ |
バミューダ | 白耳母大斯 | 北アメリカ |
バリ | 拝力 | アジア |
バレアレス諸島 | 馬里留島 | ヨーロッパ |
フェロー諸島 | 法羅諸島 | ヨーロッパ |
フォークランド諸島 | 発哥蘭 | 南アメリカ |
ベルデ岬諸島 | 加法 輪留田島 | アフリカ |
ボルネオ | 婆羅 浡泥 保留根尾 | アジア |
マデイラ島 | 麻寺島 | アフリカ |
マルティニーク | 馬爾智尼克 | 北アメリカ |
ミンダナオ | 民答撓 茗荅鬧 | アジア |
モントセラト | 門督該爾拉土 | 北アメリカ |
ヤップ島 | 雅浦 | オセアニア |
ルソン | 呂宋 | アジア |
海岸地形名
外国地名 | 漢字表記 | 大州 |
---|---|---|
ケープ・オブ・グッドホープ | 喜望峰 岌阿穏曷朴 | アフリカ |
パール・ハーバー | 真珠湾 | オセアニア |
海洋名・水域名
外国地名 | 漢字表記 | 海域/領域 |
---|---|---|
アドリア海 | 亜得亜海 | 地中海 |
アラビア海 | 阿勒冨海 | インド洋 |
アラル海 | 亜拉海 | 中央アジア |
オホーツク海 | 鄂哥都加 御子突海 | 太平洋 |
カスピ海 | 裏海 | アジア/ヨーロッパ |
カリブ海 | 加利比海 | 大西洋 |
コーラル海 | 珊瑚海 | 太平洋 |
ゴールデンゲート | 金門 金門海峡 | 太平洋 |
スンダ | 巽佗 | インド洋/ジャワ海 |
国名
アジアの国々
国名 | 日本 (新字体) | 中国大陸 (繁体字翻字) | 台湾 (繁体字) |
---|---|---|---|
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![]() | 亜爾美尼亜 亜爾墨尼亜 亜爾黙尼亜 亜爾弥亜 亜美尼亜 雨仁屋 | 亞美尼亞 | 亞美尼亞 |
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![]() | 以色列 | 以色列 | 以色列 |
![]() | 伊拉克 | 伊拉克 | 伊拉克 |
![]() | 伊朗 伊郎 伊蘭 義蘭 | 伊朗 | 伊朗 |
![]() | 印度 | 印度 | 印度 |
![]() | 印度尼西亜 | 印度尼西亞 印尼 | 印度尼西亞 印尼 |
![]() | 月即別 | 烏茲別克斯坦 | 烏茲別克 |
![]() | 汪満 甕蛮 阿曼 | 阿曼 | 阿曼 |
![]() | 哈薩克斯坦 | 哈薩克 | |
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![]() | 黠戛斯 䬑憂斯 吉利吉思 | 吉爾吉斯斯坦 | 吉爾吉斯 |
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![]() | 沙特阿拉伯 沙特 沙地阿拉伯 | 沙烏地阿拉伯 沙烏地 | |
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![]() | 大韓民国 韓国 | 大韓民國 韓國 南韓 | 大韓民國 韓國 南韓 |
![]() | 塔吉克斯坦 塔吉克 | 塔吉克 | |
![]() | 中華人民共和国 中国 支那 | 中華人民共和國 中國 | 中華人民共和國 中國 大陸 |
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![]() | 土庫曼斯坦 | 土庫曼 | |
![]() | 日本 | 日本 | 日本 |
![]() | 尼波羅 尼婆羅 尼泊爾 尼伯爾 捏巴爾 | 尼泊爾 | 尼泊爾 |
![]() | 巴基斯担 | 巴基斯坦 | 巴基斯坦 |
![]() | 巴林 八哈剌因 | 巴林 | 巴林 |
![]() | 巴勒斯旦 巴勒斯且 巴力斯坦 羽礼須多院 | 巴勒斯坦 | 巴勒斯坦 |
![]() | 孟加拉國 | 孟加拉 | |
![]() | 東帝汶 | 東帝汶 | |
![]() | 比律賓 比津賓 非立賓 非利比納 非利皮那 比国 | 菲律賓 | 菲律賓 |
![]() | 不丹 | 不丹 | 不丹 |
![]() | 芠萊 | 文萊 | 汶萊 |
![]() | 越南 | 越南 | 越南 |
![]() | 馬来西亜 | 馬來西亞 | 馬來西亞 |
![]() | 緬甸 尾留満 朱波 | 緬甸 | 緬甸 |
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![]() | 約但 | 約旦 | 約旦 |
![]() | 老檛 老撾 羅宇 寮国 | 老撾 | 寮國 老撾 |
![]() | 黎巴嫩 | 黎巴嫩 | 黎巴嫩 |
アフリカの国々
国名 | 日本 (新字体) | 中国大陸 (繁体字翻字) | 台湾 (繁体字) |
---|---|---|---|
![]() | 阿爾及 阿留世里屋 | 阿爾及利亞 | 阿爾及利亞 |
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